船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 184 号
平成31年4月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【4月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

【5月の行事】
 1日(水) 新元号「令和」に改元
 (帝龍寺の行事はありません)

お知らせ

◆ 3月9日(土)にお釈迦様の入滅を悼む涅槃会と物故者追悼御講を行いました。また3月16日(土)には、寺家町内会行事として秋葉社祭礼と虚空蔵祭が行われました。多数のお参りをいただき、ありがとうございました。
◆ 3月28日(木)〜31日(日)に、西国33所観音霊場第1回参拝を行いました。圓城院様や龍高寺様のご協力をいただき、23名で1番〜4番、23番〜27番と番外の花山院菩提寺を巡拝し、世界遺産姫路城と安藤百福発明記念館(カップヌードルミュージアム)も見学しました。
◆ 寺家公園三十三観音巡拝路にあった修行大師像を再建立します。檀信徒の皆様には、建立浄財の勧募にご協力ください。本年10月までの建立を目指し、8月末までに資金を集めたいと思いますので、ご協力をお願いします。

ひとこと法話

◆大事◆
 「大事にしまう」「お大事に」「一大事だ」など、大事という言葉を使う会話はよくありますが、「大事」とはどういうコトでしょうか。
 元々「大事」とは、一大事因縁の略で仏がこの世に出現されたことの本懐(本望・本来の目的)を指す語でした。つまり全ての人を導き悟らせることを意味します。私たち凡夫にとっては、仏法僧の三宝に帰依して自分の心に悟りを得ることが「大事」なのです。
 昔インドのコーシー国という国の3人の王子に、ハンニャタラ尊者という方が宝の玉を見せて「この玉に勝る宝がこの国にありますか」と尋ねました。年上の2人の王子は「素晴らしい宝だ。それに勝る宝などありません」と答えましたが、3番目の王子は「それは素晴らしい宝ですが、火災や水害で失われたり泥棒に盗まれたりしたらなくなってしまいます。火や水や泥棒にあっても失われないものが本当の宝です」と答えました。驚いたハンニャタラ尊者が「そんな宝がどこにあるのですか」と聞くと、王子は「それは人の心です」と答えたのです。
 この王子様こそ後の達磨大師であり、人の心こそ金銀財宝にも替え難い大切な宝だといえるでしょう。そしてその心を悟らせることこそ一大事なのです。
 

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