船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 186 号
令和元年6月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【6月の行事】
 8日(土) 御前山雨乞岩祭礼(寺家町内会行事)
15日(土) 宗祖降誕会(龍高寺にて:中組行事)

【7月の行事】
27日(土) 猿倉社祭礼(6町内会合同行事)

お知らせ

◆ 寺家公園三十三観音巡拝路にあった修行大師像を帝龍寺境内に再建立します。檀信徒の皆様には、建立浄財の勧募にご協力ください。檀家の皆様にはご案内をお送りし、既に多くの皆様から浄財が寄せられていますが、本年10月までの建立を目指し、8月末までに資金を集めたいと思いますので、ご協力をお願いします。建設工事は9月頃から行い、大安の10月7日(月)に完了(雨天の場合は延期)する予定です。
◆ 6月8日(土)に、寺家町内会行事として雨乞岩祭礼を行います。雨乞岩の下に祀られている不動明王様に、水田や畑に十分な水が供給されるよう祈願し、作物の豊穣を願う行事です。近年は町内会以外からの参加も増えています。午後2時に寺家公民館を出発して現地へ向かいます。足場の悪いところも通りますので、参加希望の方は寺家町内会長または帝龍寺まで事前にお知らせください。
◆ 7月27日(土)午前10時より、寺家・市場・横樋・大野・直坂・牛ヶ増の6町内会合同行事として猿倉社祭礼を行います。猿倉社に祀られた阿弥陀如来と二十五菩薩に、山にかかる雲や霞を払い農耕に必要な日照が確保されるよう祈願する祭礼です。どなたでもお参りできますので、当日開始時刻までに猿倉山頂の猿倉社へお越しください。

ひとこと法話

◆世知辛い◆
 不景気が長く続くと「世知辛い」という言葉をよく耳にします。「世知」とは世俗知ともいい、悟りには縁遠い私たち凡夫の知恵のことで、「辛い」は「多い」とか「傾向が強くなる」というニュアンスで使われています。私たちの頭が世俗知に支配されているうちは、悟りや幸せが遠いということです。
 「世知弁聡」と言えば、世俗のことに賢(さか)しく世渡りがうまいことですが、仏教では恐るべき八難の一つに数えられています。世知に長けた者は仏の正法を信ずることができず、世の中がそのような人ばかりになるとお互いに世渡りが難しくなってきます。例えば、道路を横断することを考えてみましょう。信号を守らずに横断しようとする人ばかりが押しかけたら、人も自動車も相手が邪魔になり動けなくなってしまいます。
 世知の反対は仏様の智慧であり、全てのものをありのままに見る「仏智」です。仏智をもつ者は、過去・現在・未来を見通せるだけでなく、十方世界を見渡して最も適切な行動をとることができるので、お互いが自由自在に動けます。
 煩悩だらけで迷いっぱなしの世知など早く断滅して、速やかに仏智に至り仏心を得ることを願いたいものです。
 

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