船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 189 号
令和元年9月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【9月の行事】
  修行大師像台座工事(日程は未定)
【10月の行事】
  7日(月) 修行大師像設置(雨天時は延期)
 10日(木) 新西国三十三所第87回御開帳法要
        魚津市西願寺にて(弘誓会行事)
 16日(水)〜19日(土) 第2回西国巡礼団体参拝

お知らせ

◆ 境内の樹木が大きくなり、石垣を崩す恐れがあったため、業者に依頼して伐採および剪定を行いました。お陰様で、これまで日陰であった場所にも明るい日差しが差し込むようになりました。
◆ 修行大師像建立に向けて、多くの皆様から浄財が寄せられました。ご協力に深く感謝申しあげます。9月中に台座工事を完了し、10月7日(月)の午前中に大師像を設置する予定です。なお、当日雨天の場合は、9日(水)以降に延期いたします。また、11月4日(月)の当山報恩講に併せて大師像の開眼を行い、来年6月7日(日)に当山で行う宗祖弘法大師降誕会(青葉まつり)に併せて修行大師像建立慶讃法要を行いたいと考えています。
◆ 10月10日(水)10時より魚津市新角川2-2-28の新西国第18番西願寺(浄土宗)において新西国三十三所観世音第八十七回御開帳法要が行われます。各札所の観音様が一堂に会し、一日で西国三十三所の御砂踏み巡礼ができる有難い法要です。午後には澤武紀行氏による御開帳記念オペラコンサートも行われます。お参りをご希望の方は、帝龍寺までお知らせください。御砂踏み入壇料500円と賽銭をご準備ください。

ひとこと法話

◆発起・発行◆
 組織や団体を立ち上げる時に、発起人会をつくることがあります。この場合の「発起」は、何かを思い立つこと、企てることという意味をもっています。この「発起」という言葉も実は仏教語の一つなのです。
 仏教辞典には、@経典の序にあたる部分で物事の起こり、A信心を起こすこと、仏門に入ることとあります。また、仏様が教えを説くことの因縁となった人たちを「発起衆」、悟りを求める心を起こすことを「発起心」というともあります。これらのことから「発起」は、仲間に呼びかけるという次の行動を連想させます。つまり、複数の人=衆がいないと発起人たる意味がありません。
 仏教語としての「一念発起」はひたすら一念において菩提心を発起することで、菩提心に従って行動を起こすことを「発行=ほつぎょう」といいます。人に本来具わっている素質が働き出し、具体的な姿となることが発行なのです。
 何か善いことを思いついたら、奮起して発起人となり、発行してみましょう。様々な媒体を使った物の発行でも、身体を使った発行でも、皆さんの行動が社会によい影響を与えることでしょう。

ご 意 見
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