船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 190 号
令和元年10月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【10月の行事】
  7日(月) 修行大師像設置(雨天時は延期)
 10日(木) 新西国三十三所第87回御開帳法要
        魚津市西願寺にて(弘誓会行事)
 16日(水)〜19日(土) 第2回西国巡礼団体参拝
【11月の行事】
  4日(月) 報恩講(加持土砂法会)
  随時   報恩講檀家参り

お知らせ

◆ 石倉石材店様の施工により、9月20日(金)に修行大師像の台座工事が完了しました。10月7日(月)の午前中に大師像を設置する予定です。なお、当日雨天の場合は、9日(水)以降に延期いたします。また、11月4日(月)の当山報恩講に併せて大師像の開眼を行い、来年6月7日(日)に当山で行う宗祖弘法大師降誕会(青葉まつり)に併せて修行大師像建立慶讃法要を行いたいと考えています。
◆ 10月10日(水)10時より魚津市新角川2-2-28の新西国第18番西願寺(浄土宗)において新西国三十三所観世音第八十七回御開帳法要が行われます。各札所の観音様が一堂に会し、一日で西国三十三所の御砂踏み巡礼ができる有難い法要です。午後には澤武紀行氏による御開帳記念オペラコンサートも行われます。お参りをご希望の方は、帝龍寺までお知らせください。御砂踏み入壇料500円と賽銭をご準備ください。

ひとこと法話

◆伽藍◆
 先日NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる」で、広い空間を表す「がらんとしている」の「がらん」とはどういう意味かという質問がありました。番組の説明では、僧侶が集まって修行する清浄な場所を表すサンスクリット語の「サンガーラーマ」の音写「僧伽藍摩(そうぎゃらんま)」が略された「伽藍」が元になっているという話でした。お釈迦様の時代は林の中などが修行の場でしたが、大きな建物の中で修行が行われるようになり、仏教が伝わった中国や日本でも寺院の建物を伽藍と呼ぶようになりました。
 僧侶たちの修行道場を指す言葉だった「伽藍」は、お堂の用途が細分化された現代では、経本を納めたり僧侶が生活したりする場所や信者さんがお参りする場所など、寺院の建物すべてを指すようになりました。帝龍寺も、隆盛時には七堂伽藍(金堂、講堂、塔、鐘楼、経蔵、僧坊、食堂)のある大寺院だったようです。寺院のお堂は、多くの僧侶や信者さんが入ってお参りできるよう、広々とした空間が備えられています。寺院はお参りされる方があってこその存在で、お参りの方が少なく「がらんとした」お堂では困ります。皆さんの心次第でお寺がもっと魅力ある空間になりますので、お寺へ足を運び、広い空間がさらに生きるようにしたいものですね。

ご 意 見
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