船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 191 号
令和元年11月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【11月の行事】
  4日(月) 大師像開眼・報恩講(加持土砂法会)
  随時   報恩講檀家参り

【12月の行事】
 30日(月) 古札等焚き上げ
 31日(火) 除夜の鐘

お知らせ

◆ 10月7日(月)の大安吉日に、修行大師像を設置完了しました。加藤正俊・今井博人両氏より賽銭箱が寄贈され、同日設置いたしました。11月4日(月)の当山報恩講に併せて午後1時より大師像の開眼を行います。また、来年6月7日(日)に当山で行う宗祖弘法大師降誕会(青葉まつり)に併せて修行大師像建立慶讃法要を行いたいと考えています。
◆ 10月16日(水)〜19日(土)の4日間、第2回帝龍寺西国33所巡礼団体参拝を行いました。今回は、参加者19名で滋賀県と京都府を中心に1参拝しました。最終日は少し雨に遭いましたが、前半は天候に恵まれて予定通り参拝することができました。今回は第5番葛井寺の本尊千手観音開帳日に参拝することができ、千本以上の手を有する観音様を拝むこともできました。

ひとこと法話

◆大往生◆
 テレビドラマでの会話です。「おばあさまが天に召されました。大往生です」何の違和感もなく聞き流す人が大半でしょう。大往生するのは仏教徒で、天に召されるのはキリスト教徒ですから、実はおかしな台詞なのです。キリストの誕生を祝うクリスマスを楽しみ、大晦日にお寺で鐘を撞いて煩悩を落とし、初詣に神社で幸せを祈願するなど、日本人の多くは多重信仰者で、違和感なく慣習的に受け入れています。
 往生とは、仏様の浄土へ「往って生まれる」ことです。つまり仏様に迎えられ、成仏して仏と同格になる仏教徒に対して、キリスト教徒は絶対者たる唯一神に召され、神の僕となることを喜びとするのです。ドラマの脚本家がどういう意図でこの台詞を書いたか分かりませんが、「死んだ」ということを遠回しに往っただけかも知れません。
 仏様は、浄土と娑婆を行き来する者に対して、強制力を加えることなく、私たちと共に動いてくださいます。人生を卒業した暁には、迎えに来られた仏様と共に、穏やかな気持ちで浄土へ旅立ちたいものです。

ご 意 見
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