船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 192 号
令和元年12月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【12月の行事】
 30日(月) 古札等焚き上げ
 31日(火) 除夜の鐘

【1月の行事】
  1日(水) 新年初祈祷
  3日(金) 門明け檀徒総会

お知らせ

◆ 11月4日(月)の当山報恩講に併せて午後1時より大師像の開眼を行いました。来年6月7日(日)に当山で行う宗祖弘法大師降誕会(青葉まつり)に併せて修行大師像建立慶讃法要を行いたいと考えています。
◆ 12月30日(月)の午後2時より、帝龍寺境内にて古い御札や御守りのお焚き上げ(古仏撥遣)を行います。神社や寺院でいただいた御札や御守りは、祈願や祈祷を受けたものでそれぞれに魂が宿っています。この儀式は魂を抜いてお焚き上げをし、天に返す行事です。行事に参列していただくのが一番ですが、午前中にもってきていただいても結構です。
◆ 令和2年1月3日(金)に、当山の門明け檀徒総会を開催します。檀家の皆様には案内葉書を出しますので、多数ご出席ください。例年の行事に加えて、弘法大師像慶讃法会及び弘法大師降誕会、中組の高野山団体参拝等について協議させていただきたいと思います。
◆ 当山観音堂前の鰐口の緒綱が古くなったため、加藤保清様(東京都東村山市在住)の寄進により新しいものに交換しました。

ひとこと法話

◆随喜◆
 仏前には、線香を灯すか焼香をして礼拝しますね。仏前の「香」は芳しいものでなくてはなりません。誰かが好い匂いのする香を焚くと、傍らに何人いても香りは損なわれず、皆が好い香りを嗅ぐことができ、香を供えた人が損をするわけでもありません。施しをする人と受ける人の関係も同様です。
 善行をする人、される人、それを見ている人が友に嬉しくなり、失うものがないばかりか喜びの輪が広がるでしょう。他人が功徳を積むのを見て心に歓喜を生ずることを「随喜」と言い、随喜の心は自分にも功徳を得させます。そして、随喜の心がある者を菩薩と言うのです。
 いつの時代でも、@善いことをする人、A善いことをされる人、B側でそれを見て喜ぶ人は、三者とも幸福になります。例えば、乗り物内で席を譲る人、譲られる人、その光景を見た人という三者の心には、心温まる何かが広がりますね。それぞれに功徳があったのです。
 本来は、心から喜び有り難がることを随喜と言いますが、同意することや仏教儀式に参列することという意味も加わりました。「喜んで賛成すること」や「有難い儀式に喜んで参列すること」という意味なのですね。

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