船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 193 号
令和2年1月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【1月の行事】
  1日(水) 新年初祈祷
  3日(金) 門明け檀徒総会

【2月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

お知らせ

◆ 令和元年の年末、12月30日(月)の午後2時から古仏撥遣(御札等お焚き上げ)を行いました。午前中からの雨は上がりましたが、消火器を傍らに置き、強風の中で実施しました。紙類が飛ばないように水位牌や板塔婆で上から押さえ、無事にお焚き上げを終えることができました。
◆ 令和2年の初春にあたり、心よりお慶び申し上げます。本年は、3月25日〜28日に第3回西国三十三所巡礼団体参拝を行い、無事満願を迎えたいと思います。また6月7日(日)には、午前10時から修行大師像再興慶讃法要を行い、午後1時半から宗祖弘法大師降誕会(青葉まつり)を行います。当日は獅子舞奉納もありますので、多数お参りください。
◆ 1月3日(金)に、当山の門明け檀徒総会を開催します。檀家の皆様には案内葉書を出しますので、多数ご出席ください。例年の行事に加えて、弘法大師像慶讃法会及び弘法大師降誕会、中組の高野山団体参拝等について協議させていただきたいと思います。

ひとこと法話

◆六親眷属◆
 私たちは生まれたと同時に「親」という身内を持ち、「兄弟」という身内があることにも気付きます。人は、親族に守られながら成長していくのです。仏教では、本人を中心に六種の親族「六親」を挙げています。立場によって多生違いはありますが、父・母・配偶者・子・兄姉・弟妹を数えるのが一般的です。
 生まれながらに手に入れている身内は、生きていく上での味方であり、この関係を大切にしていかなければなりません。親族の仲が悪いことを「六親不和」と言いますが、孤独になって人生の行く手を阻むことにもなり、避けなければなりません。
 また、仏様には付き従う神・菩薩・明王などの随伴者がいて、これら親しい取り巻きの仲間を「眷属=けんぞく」と呼んでいます。親族と眷属を合わせて「六親眷属」という言葉もあり、これは血族や親しい関係にある人々の総称と言えます。また、自分自身の勢力が及ぶ範囲を表す「親類境界」という言葉があります。動物の世界では自分の生きる範囲を表す「縄張り」とも言います。
 人は独りでは生きられません。六親眷属と力を合わせ、自分の生きる範囲を意識して生きていきたいものです。

ご 意 見
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