船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 195 号
令和2年3月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【3月の行事】
 15日(日) 涅槃会と追悼御講
 21日(土) 虚空蔵祭
 25日(水)〜28日(土)第3回西国33所団体参拝

【4月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

お知らせ

◆ 3月25日〜28日に第3回西国三十三所巡礼団体参拝を行い、滋賀県大津市の12〜14番、京都府宇治市の10番、奈良県内の6〜9番、室生寺と高野山、岐阜県の33番参拝で無事満願を迎えたいと思います。なお、座席に若干の余裕がありますので、高野山での納骨をお考えの方など、参加ご希望の方はご連絡ください。新型コロナウイルス感染防止のため、日程を8週間延期し、5月20日(水)〜23日(土)に実施することになりました。
◆ 寺家公園三十三観音巡拝路の各観音像前に、西国三十三所各寺院境内の御砂を封じ込めた石板を設置し、巡拝の御利益が高まるようにしたいと計画しています。檀信徒の皆様には、石板1枚につき2万円のご協力をお願いします。各観音像に1枚ずつ設置し33枚限定で作成します。先着順とさせていただきますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。
◆ 3月15日(日)に、当山の涅槃会を開催します。仏祖釈迦如来の入滅を悼む涅槃会と物故者の追悼御講を行います。法要後には、仏舎利を模した涅槃団子を撒きますので、老若男女ともに多数お参りください。
涅槃会は、感染防止策を講じた上で、予定通り実施します。
◆ 6月7日(日)には、午前10時から修行大師像再興慶讃法要を行い、午後1時半から宗祖弘法大師降誕会(青葉まつり)を行う予定です。昼食を準備していますので、多数お参りください。当日は、寺家獅子保存会による獅子舞奉納があります。
◆ 6月14日(日)〜16日(火)に、高野山真言宗富山中組主催で高野山団体参拝を予定しています。2泊3日の日程で高野山参拝と壇上伽藍での講話、遺跡本山観心寺(大阪・河内長野)と御室派総本山仁和寺(観音堂・金堂特別拝観)、山階派大本山勧修寺の参拝を予定しています。参加費は1人55,000円で、申込期限は4月25日(土)です。ご希望の方は、当山までご連絡ください。

ひとこと法話

◆蛇口◆
 昔は清水や井戸から水をくんでいましたが、今ではどこの家でも水道が完備され、蛇口からいくらでも水が出てきます。水の出口をなぜ「蛇口」というのでしょうか。
 多くの寺社では手水鉢では「龍の口」から水が出ています。一般の水で、水の出口を龍の口というのは恐れ多いので、位を下げて蛇口というようになったそうです。龍王は蛇神様の総元締めといわれ、蛇が出世すると龍になって天に昇り、雨を司るそうです。天に昇る前の龍は、海や川に住んでいることから、水神としてあがめられ畏れられてきました。龍といえば、インドでは「蛇神信仰」の一種でしたが、日本では神通力を具えた水神として畏敬されるようになりました。海に出る漁師や、雨量によって収穫を左右される農民によって「龍神信仰」が広がり、今では多くの社寺で龍神様が祀られています。
 寺院を訪れると、龍の口以外にも彫刻や仏画、仏具等の随所に龍が配されていることがわかります。「蛇口」は、仏法を守護する龍の御利益が、私たちの生活にも及ぶことを願っているのかもしれません。水の恵みに感謝し、大切に使いたいものです。

ご 意 見
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