船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 196 号
令和2年4月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【4月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)
 25日(土)高野山団体参拝旅行申込み締切り

【5月の行事】
 20日(水)〜23日(土)
  第3回西国三十三所巡礼団体参拝

お知らせ

◆ 新型コロナウイルス感染防止のため延期した第3回西国三十三所巡礼団体参拝は、5月20日(水)〜23日(土)に実施します。滋賀県大津市の12〜14番、京都府宇治市の10番、奈良県内の6〜9番、室生寺と高野山、岐阜県の33番参拝で無事満願を迎えたいと思います。
◆ 寺家公園三十三観音巡拝路の各観音像前に、西国三十三所各寺院境内の御砂を封じ込めた石板を設置し、巡拝の御利益が高まるようにしたいと計画しています。檀信徒の皆様には、石板1枚につき2万円のご協力をお願いします。各観音像に1枚ずつ設置し33枚限定で作成します。先着順とさせていただきますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。

◆ 6月7日(日)には、午前10時から修行大師像再興慶讃法要を行い、午後1時半から宗祖弘法大師降誕会(青葉まつり)を行う予定です。昼食を準備していますので、多数お参りください。当日は、寺家獅子保存会による獅子舞奉納があります。
◆ 6月14日(日)〜16日(火)に、高野山真言宗富山中組主催で高野山団体参拝を予定しています。2泊3日の日程で高野山参拝と壇上伽藍での講話、遺跡本山観心寺(大阪・河内長野)と御室派総本山仁和寺(観音堂・金堂特別拝観)、山階派大本山勧修寺の参拝を予定しています。参加費は1人55,000円で、申込期限は4月25日(土)です。ご希望の方は、当山までご連絡ください。

ひとこと法話

◆飲食 おとき◆
 人が寄って、飲んだり食べたりしながら会話をすることは、生きていく上で大切な一幕です。仏教では飲食を「おんじき」と読み、経典でも飲食・衣服(えぶく)・臥具(がぐ)・医薬の順に書かれています。飲食は「食」、衣服は「衣」、臥具は「住」を表し、これらや病気を治す医薬を布施することが、修行者への最上の供養とされました。
 中国では、僧に布施される飲食を「斎(さい)」と呼び、一番の布施行とされてきました。斎は正午を過ぎないことを決まりとする僧侶の食事を指していましたが、寺院で信徒に出す食事を斎と言うようになり、精進料理を指すようになりました。
 日本では、斎を「とき」と訓じました。午前中という食すべき斎に食べる「時食(じじき)」の「時」をトキと読むことからきたようですが、今では時間を問わず仏事後の飲食を「お斎(とき)」と言うようになりました。最近では、仏事後の飲食でも単に「会食」や「食事会」と言うことが多くなりました。僧侶を含めず自分たちだけで食事をすることが多くなった現状では仕方ないことかも知れませんが、仏前に霊供膳を供え、僧侶と一緒にで飲食してこそ「お斎」に相応しいのだと思います。

ご 意 見
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