船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 199 号
令和2年7月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【7月の行事】
25日(土)猿倉社祭礼
【8月の行事】
 5日(水)施餓鬼会
13日(木)〜16日(日)お盆棚経
18日(火)観音祭
31日(月)二百十日祭

お知らせ

◆ 寺家公園三十三観音巡拝路の各観音像前に、西国三十三所各寺院境内の御砂を封じ込めた石板を設置し、巡拝の御利益が高まるようにしたいと計画しています。檀信徒の皆様には、石板1枚につき2万円のご協力をお願いします。各観音像に1枚ずつ設置し33枚限定で作成します。既に20名ほどの申込みがあり、残りが少なくなっています。先着順とさせていただきますので、ご希望に添えない場合はご容赦ください。
◆ 6月7日(日)午後1時半から修行大師像再興慶讃法要を行いました。お陰様で天候にも恵まれ、多くの皆様の参加を得て無事に法要を勤めることができました。関係の皆様に深く感謝申し上げます。
◆ コロナウイルス感染の終息はまだ見通せませんが、8月5日(水)には例年通り施餓鬼会のお勤めを予定しています。各家先祖代々菩提の塔婆供養を行いますので、供養を希望される精霊の戒名または命日をご準備ください。また、新寂精霊の新盆供養を行いますので、施主及び関係者1名以上の出席をお願いします。

ひとこと法話

◆この世とあの世◆
 私たちが生きている世の中を「この世」と言い、死んだ後に行くと思われる世を「あの世」と言います。世界には様々な宗教があり、「あの世」について説かれることも様々です。仏教では、世界を地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上、声聞、縁覚、菩薩、仏の十段階に分けています。地獄〜修羅が「地獄」、天上〜仏が「天国」と言えるでしょうか。今私たちは人間界に住んでいますが、私たちの心や言動次第で今後どの世界に住むか決まると言うのです。
 私たちが住んでいる娑婆世界は全世界のほんの一部で、怒れば地獄界へ、欲張れば餓鬼界へ、浄い心を持てば天上界へというように、心の持ちよう次第でどんな世界へも行けるのです。仏教では「あの世」を後世や来世と言い、「この世」を今世や現世と言います。「この世」と「あの世」を三途の川の両岸に見立て、この世を此岸、あの世を彼岸とも言います。本当の彼岸・極楽に往生するには、後生願いをよくするとともに、今生において心の浄化に努めることが大切なのですね。

ご 意 見
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