船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 202 号
令和2年10月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【10月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

【11月の行事】
 7日(土)報恩講
11日(水)〜14日(土)第3回西国観音巡礼団体参拝

お知らせ

◆ 寺家公園三十三観音巡拝路設置する御砂踏み石板の施主を募集していましたが、お陰様で8月18日(火)をもって全札所の施主が決定しました。早速石材店に石板の作成と設置を依頼しました。先日一部の仕上がりを確認しましたが、年内に石板制作を終えて来春に設置できる予定です。完成の暁には、皆様にご披露ご報告をさせていただく予定です。ご協力ありがとうございました。
◆ 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本堂入口に非接触型体温計と手指消毒用液を設置しました。換気や座席配置等に十分配慮し、行事等の際には「密」状態を回避するように努めていますので、皆様もご協力をお願いします。
◆ 新型コロナウイルス感染の影響で、3月から延期されていた第3回西国三十三所巡礼団体参拝を、旅行中の感染防止対策を十分に講じて、11月11日(水)〜14日(土)に実施いたします。

ひとこと法話

◆東と西◆
 太陽が昇る方角を東といい、沈む方角を西といいます。夜間照明のない昔は、太陽が東に現れた時に1日が始まり、西に姿を消したときに終わります。生まれたものには必ず死が訪れますが、西に死後の世界があると考えるのも自然なのではないでしょうか。
 仏教の祖であるお釈迦様は、六年苦行の後に禅定に入られ、東天に暁の明星瞬くを見て覚られました。また、阿弥陀如来のいる西方浄土への往生を説かれたといいます。東が始まりで西が終わりという考えが広まり、仏教が広まった中国や日本から見れば西にあるインドなどの西域には、命や霊魂、仏の世界があるとされました。三途の川の手前にあたる東岸を此岸といい、仏国土のある西岸を彼岸と呼ぶようになったのです。
 太陽の行き先と同じように、人間の行き先も彼岸である西方浄土と考えるのは、自然なことでしょう。太陽の行き先が常に明るいように、私たちの行き先も明るい場所でなければなりません。私たち一人一人が前向きな考えを持つことで、自身の現世や来世を照らすとともに、他の人の行き先も照らす灯火になれるのだと思います。

ご 意 見
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