船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 203 号
令和2年11月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【11月の行事】
 7日(土)報恩講(午前10時半より)
 7日(土)〜報恩講檀家回り
11日(水)〜14日(土)第3回西国観音巡礼団体参拝

【12月の行事】
31日(木)除夜の鐘

お知らせ

◆ 当山の報恩講を、11月7日(土)の午前10時30分より行います。例年は昼食を食べていただいた後、午後からの行事としていますが、今年は新型コロナウイルス感染防止対策を講じ、午前中に行事を行って持ち帰り弁当の提供とさせていただきます。入堂時の手指消毒とマスクの着用にご協力をお願いします。
◆ 11月から12月にかけて、報恩講の檀家回りを予定しています。事前に電話連絡で日程調整をした後、確認の葉書を発送しています。お伺いした際に今年度の護持会費を集金させていただきますので、ご準備ください。また、来年に年忌を迎えられる家庭には、案内葉書を発送しますので、法要をされる場合は早めにご連絡ください。
◆ 新型コロナウイルス感染の影響で、3月から延期されていた第3回西国三十三所巡礼団体参拝を、旅行中の感染防止対策を十分に講じて、11月11日(水)〜14日(土)に実施いたします。参加者の皆様には、毎日の検温など健康管理に十分ご注意ください。

ひとこと法話

◆冥、冥加・冥利◆
 「冥」は慣用的にはメイと読みますが、仏教語としては呉音ででミョウと読んできました。冥は「くらい」という意味で、物理的に暗いことを指すほか、人知の及ばない神仏の世界を指すこともあります。
 私たちは、気づかないうちに神仏からたくさんの加護を受けており、そのことを冥加、冥利、冥助と言ってきました。冥々のうちに受け取る御加護だから冥加、御利益だから冥利、お助けだから冥助ということです。「お蔭様」の蔭も神仏を指しますが、現代では人間からの恩恵にも使われるようになりました。
 死んでいく世界を冥土・冥界、冥界へ辿る道を冥途というようになりました。死出の旅路が暗い道を辿っていくという思想は世界共通のようですが、最終到着先が光の国であることも共通しています。全国各地の寺に暗闇を通り抜けて擬死再生を体験する「胎内くぐり」があります。無量の光に満ちた仏の世界へ往く時は、導師という案内人に導かれ、仏様の胎内である冥途という闇の世界を潜ります。闇の世界を潜ることで、光の世界の有難さが増すのかも知れませんね。

ご 意 見
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