船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 206 号
令和3年2月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【2月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

【3月の行事】
 14日(日)涅槃会
 20日(土)虚空蔵祭(寺家町内会行事)

お知らせ

◆ 皆様から浄財のご協力をいただきました寺家公園西国三十三所観音霊場御砂踏み巡礼の石板が完成し、11月24日(火)に各観音像前に設置いたしました。それに併せて第一番観音像脇に御砂踏みの御利益を記した案内板を設置しました。併せて、西国三十三所番外霊場3か寺の御砂踏み石板を製作し、雪解けの後で観音堂の周囲に設置する予定です。多数の皆様に巡拝していただき、御利益が得られることを願っています。なお、御砂踏み石板と修行大師像の製作にご浄財をいただいた皆様に、それぞれ記念の品をお送りさせていただきました。
◆ 3月14日(日)午後1時半よりお釈迦様の入滅を悼む涅槃会を厳修します。新型コロナ対策のため、今年の涅槃団子は業者委託で作ったものを小袋に入れて配らせていただきます。お参りされる皆様には、マスク着用と手指の消毒および事前の検温にご協力をお願いします。

ひとこと法話

◆三猿◆
 「三猿」は庚申信仰からくるもので、目と耳と口が三匹の猿に喩えられる話ですね。庚申の夜は、三尸(さんし)の虫が天帝に悪いことを伝えないように、「見ざる・聞かざる・言わざる」の行をして潔斎する風習がありました。日光東照宮の三猿の彫刻はよく知られています。三匹の猿の表す「ざる」は、もちろん悪いことを避けるためですが、現在ではこの言葉だけが一人歩きし、無関心や説明責任回避の口実になっていることは残念です。
 悪を見ない・聞かない・言わないという悪から遠ざかる言動に対して、「善」を積極的に見聞きし・言うことも大切です。埼玉県秩父市の秩父神社には「よく見て・よく聞いて・よく話す」姿をした三猿の彫刻があります。教えをよく見聞し、教えを人に説く仏教実践の姿だと言えます。「善」に対しては目と耳と口を活用し、「悪」に対してはそれらを塞がなければなりません。
 日々の生活の中では、何気ない言葉で人を傷つけてしまうこともありがちです。私たちは、感覚器官である目と耳で「善」の情報を見極めて吸収し、発信器官である口から「善」の情報を発信することに努めたいものですね。

ご 意 見
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