船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 207 号
令和3年3月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【3月の行事】
 14日(日)涅槃会
 20日(土)虚空蔵祭(寺家町内会行事)

【4月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

お知らせ

◆ 3月14日(日)午後1時半よりお釈迦様の入滅を悼む涅槃会を厳修します。新型コロナ対策のため、今年の涅槃団子は業者委託で作ったものを小袋に入れて配らせていただきます。お参りされる皆様には、マスク着用と手指の消毒および事前の検温、少人数でのご参拝等にご協力をお願いします。
 なお、20日(土)午後3時頃からは、寺家町内会行事として姉倉比売本地仏虚空蔵菩薩様の祭礼「虚空蔵祭」を行います。
◆ このたび、仏様のお御影を用意しました。本尊胎蔵界大日如来、姉倉比売本地仏嵯峨虚空蔵菩薩、正安二年造立記銘仏千手観世音菩薩、御前山雨乞岩旧本尊不動明王、真言第八祖弘法大師の5種類ですが、御朱印を受けられた方に無料で差し上げます。お御影のみご希望の方には、1体につき100円申し受けます。

ひとこと法話

◆雪隠◆
 私たちは毎日食事をし、飲食したものを消化燃焼して栄養に変えなければ、生きていけません。そして燃えかすである糞尿は、排泄しなければなりません。食事と同様に排泄も大切な行為であり、その場所も大切ですね。
 「どこへ行くの?」と訊かれて、トイレへ行くことをなんと言いますか?便所、お手洗い、御不浄、厠、化粧室、休憩室など様々な言い方がありますが、直接的に言いたくないという心理から婉曲な表現になるのでしょう。禅宗寺院では、西浄(せいちん)や東司(とうす)と呼ばれ、やがて東西を指さない音写の隠語「雪隠(せっちん)」となりました。今ではめったに使われなくなりましたが、一昔前までは使われていた言葉です。
 私たち人間にとって、飲食や排泄という生理現象は毎日欠かせない活動です。いろいろな言葉で表される雪隠は、私たちが生活していく上で必要な場所であり、建物や乗り物、公園などには利用しやすい場所に必ず設置してほしいものですね。

ご 意 見
メールでご意見をお寄せ下さい。

先月号へ