船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 208 号
令和3年4月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【4月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

【5月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

お知らせ

◆ 3月14日(日)午後1時半よりお釈迦様の入滅を悼む涅槃会を厳修しました。新型コロナ対策のため、今年の涅槃団子は業者委託で作ったものを小袋に入れて配らせていただきました。
 20日(土)は寺家町内会行事として、午後2時からの秋葉社祭礼に引き続き、姉倉比売本地仏虚空蔵菩薩様の祭礼「虚空蔵祭」を行います。この虚空蔵菩薩は秘仏で、普段は御前立ち像を参拝していただきますが、令和6年4月には33年に一度の御開帳が予定されています。
◆ このたび、観音堂の周囲に西国三十三所番外霊場の御砂踏み石板を設置しました。西国三十三観音を巡拝された後に、番外霊場もぜひお参りください。
 毎年8月18日に当山の観音祭りを行っていますが、今年から直近の日曜日に、寺家公園三十三観音御砂踏み巡拝を行います。8月22日(日)の午前9時より御詠歌を唱えながら、約2kmの巡拝路を歩きます。納め札を書いていただきますので、午前8時半までに帝龍寺本堂へお集まりください。当日は、歩きやすい履物・服装でご参加ください。巡礼用の金剛杖を用意していますのでご利用ください。終了は11時頃の予定です。

ひとこと法話

◆抜苦与楽◆
 加島祥造さんの詩集「求めない」に、「求めない すると 心が晴れてくるのを感じるよ」「求める 求めない この二色の糸を自分の 人生の模様に織り込めば ライフはいいバランスのものになる」という一節があります。
 苦の原因は欲ですから、欲がなければ苦しむこともありません。禁欲はストレスがたまりますが、「求めない」つまり「少欲知足」には心の平和があるだけです。覚りとは、欲を離れた自由な自分を手に入れることに他なりません。
 さらに仏教では、「与える」よう教えています。求めないことは苦しまないこと、そして与えることは楽しみを生むことです。この二つを「抜苦与楽」という句で表現し、自分のためにも人のためにも実行しなければならない菩薩行とします。人の苦しみを抜き、人に楽しみを与えることが、自分に対しても抜苦与楽になる一石二鳥の行なのです。
 人を幸せにすることは、自分も幸せになるということです。「幸」という字は、自分に向いていても相手に向けても同じに見えますね。

ご 意 見
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