船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 209 号
令和3年5月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【5月の行事】
 (帝龍寺の行事はありません)

【6月の行事】
 12日(土) 雨乞岩祭
 13日(日) 宗祖降誕会(青葉まつり)

お知らせ

◆ 6月13日(日)午後1時半より弘法大師の生誕をお祝いする宗祖降誕会(青葉まつり)を厳修する予定です。参拝された皆様には、誕生仏にお祝いの甘露水(甘茶)をかけていただきます。当日は、中組結衆に伝わる弘法大師行状絵図(4幅一対)と帝龍寺所蔵の絹本着色三千仏図過去仏(富山県教育委員会指定重要文化財)の公開を予定しています。貴重な機会ですので、ぜひご覧ください。新型コロナ対策のため、昼食の準備はしませんので、開始10分前までにご参集ください。法要後の法話は中止といたします。
 なお、本行事の主催は中組結衆のため、今後のコロナ感染状況によって再延期または中止となる場合があります。実施の可否は5月13日(木)の会合で決定する予定です。
◆ 寺家公園西国三十三観音御砂踏み霊場の各お堂に納札箱を設置しました。各種祈願の納め札(35枚500円)も新たな様式で作成しましたので、ぜひご利用ください。
 毎年8月18日に当山の観音祭りを行っていますが、今年から直近の日曜日に、寺家公園三十三観音御砂踏み巡拝を行います。今年は、8月22日(日)の午前9時より御詠歌を唱えながら、約2kmの巡拝路を歩きます。納め札を書いていただきますので、午前8時半までに帝龍寺本堂へお集まりください。当日は、歩きやすい履物・服装でご参加ください。巡礼用の金剛杖を用意していますのでご利用ください。終了は11時頃の予定です。

ひとこと法話

◆望月、十五夜 月輪◆
 日本では、明治5年12月2日まで月の動きを基にした太陰暦が用いられてきましたが、翌日が明治6年1月1日となり太陽の動きを基にした太陽暦が用いられるようになりました。今年のカレンダーでは8月22日に十五夜とありますが、実は旧暦7月15日にあたり、太陽暦に基づくカレンダーにも生活習慣習俗として用いられてきた太陰暦の名残が見られます。
 弘法大師は宝亀5年6月15日に誕生されました。誕生和讃の一節に「宝亀五年の水無月の望(もち)の御空に紫の雲のたなびく朝ぼらけ」とあり、「望月」が「満月=十五夜」を表していることがわかります。日本人は新月に願い事をし、満月を見て望みを膨らませました。お大師さまの誕生が、希望の実現と重なったのです。
 仏教では、円く光り輝く満月を唯一絶対の真理に喩え、「月輪(がちりん)」と呼んで菩提心の象徴ともされます。私たちはいつも、澄み切った満月の心で過ごしたいものですね。

ご 意 見
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