第 21 号 平成17年9月発行 |
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富山県富山市舟倉2334 高野山真言宗 船峅山 帝龍寺 |
【9月の行事】 9月1日 不吹堂(級戸辺神社)祭 春日社祭・諏訪社祭 9月下旬 本堂御拝風除室設置工事 (工期約1週間) |
◆8月27日(土)の午後、おおさわのタウンカレッジ・たのしい朗読による「風の町の朗読会」が当帝龍寺本堂にて開催されました。藤村義美さんによる森鴎外の高瀬舟など、親しみ深い名作が情感豊かに朗読されました。
◆本堂御拝風除室設置について、檀徒の皆様に基金のご協力をお願いしています。
既に多くの方々から浄財をお寄せいただいており、皆様のお気持ちに感謝しております。工事は、9月下旬に予定しています。ご協力いただける方は、1口3万円となっておりますので、10月末までに納入くださいますようお願いいたします。
(郵便振替口座記号・番号)00790−3−38602 (加入者名)帝龍寺
◆本堂に「一字写経芳名録」を置きました。これは、ご参拝された方々に、般若心経を1文字ずつ写経していただき、仏さまやお大師さまとのご縁を深めていただこうというものです。お経一巻を写経するのは時間もかかり、なかなかできませんが、1文字だけなら気軽に取り組めると思います。毛筆でなくても、筆ペンやボールペンで結構です。ご参拝の折りに、ぜひお書きいただきたいと思います。
もちろん、本格的なお写経をやってみたいという方も大歓迎です。なぞり書きができる写経用紙がありますので、ご希望の方はお知らせください。
◆二百十日◆
帝龍寺では、毎年8月31日の夜に「二百十日」の祈祷を行っています。
二百十日とは、立春から数えて210日目に当たる日のことですが、昔からこの時期には台風が多く、風水害で農作物に大きな被害がありました。そこで、農業が生活の基盤であったこの地では、「風雨順時、五穀豊穣」を祈願して、神仏に祈りを捧げるこの行事が始まったのです。そして、寺家集落の行事として、現在も受け継がれているのです。
大きな台風襲来した昨年は、全国各地の農作物に被害が発生しただけでなく、山の木の実も少なかったため、熊が人里に多く出没しました。自然の力は大きく、到底私たち人間の力の及ばないところですが、神仏のご加護によって、少しでも被害が小さくなることを願うばかりです。私たちは、昔から大地や水、太陽の光など、自然の恵みを受けて生活してきました。自然の力を侮らず、感謝と畏敬の念をもって、その恵みをいただくことが大切だと思います。
最近は、季節感が薄れてきたといいますが、こうした節目の行事を通して、家族や地域の人とともに語り、「おかげさま」の気持ちを呼び起こすことが大切ではないでしょうか。