船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 22 号
平成17年10月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【10月の行事】
 10月の行事はありません。
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 11月6日 報恩講
      (中組常例・土砂加持法会)
 11月〜12月
  檀家各家報恩講(日時は個別に相談)

お知らせ

◆例年の通り、11月から12月にかけて、檀家各家を回って報恩講を勤めさせていただきたいと思います。土曜日、日曜日、祝日を中心に、日程調整をさせていただきます。
 なお、10月下旬以降に年忌法要をお勤めになるお宅は、法要の際に報恩講のお勤めも併せて行いますので、よろしくお願いいたします。

◆檀徒の皆さんのご協力により、本堂御拝の風除室が、写真の通り完成しました。
 多くの方々から浄財をお寄せいただき、皆様のお気持ちに感謝しております。 今月末を目途に浄財を勧募しておりますので、ご協力いただける方はよろしくお願いいたします。なお、1口3万円となっておりますが、1口未満でも受け付けておりますので、何卒ご協力をお願いいたします。

 (郵便振替口座記号・番号)00790−3−38602 (加入者名)帝龍寺


◆11月よりお守りの頒布をいたします。御大師さまや各仏さまとの御縁を結び、お守りを肌身に付けることで「加持力」が働きます。ご本人の信心による「功徳力」と合わさって、必ずご加護があることでしょう。
 交通安全お守り、学業成就お守り…各300円 弘法大師お守り、福寿お守り………各500円
 こども守り(大日さま、観音さま、文殊さま、お不動さま、阿弥陀さま)…各500円 での頒布を予定しています。
 このほか、願いが叶う腕輪念珠「叶念珠(500円)」もありますので、ご参拝の折りにぜひお求めください。

ひとこと法話

◆八祖大師◆
 帝龍寺本堂内陣の両脇に、八人の祖師の額が掛けられているのをご存じでしょうか。この額は、真言八祖大師額といい、現本堂落慶の折りに三重県の観音寺様から寄進されたものです。
 真言宗は、インドで起こって中国に伝えられ、お大師さまによって日本に持ち帰られた三国伝来の宗教といえます。両界曼荼羅としても表される金剛頂経と大日経という二つの教典を不二の大典とし、教理の根本のとしています。
 3世紀の始め頃、インドの龍猛(りゅうみょう)菩薩は、仏教にバラモン教の教えと修行を取り入れて密教を成立したので、第一祖といわれています。密教は、龍猛菩薩から第二祖の龍智(りゅうち)菩薩、第三祖の金剛智(金剛智)三蔵へと伝えられました。金剛智三蔵は、自ら金剛頂経の密教を唐(中国)に伝え、第四祖とされる不空(不空)三蔵とともに、唐の国に広められました。
 一方、善無畏(ぜんむい)三蔵は大日経を唐に伝え、一行阿闍梨(いちぎょうあじゃり)に伝道されました。金剛頂経の密教とは別の流れですが、善無畏三蔵を第五祖、一行阿闍梨を第六祖としています。
 唐の国長安にある青竜寺(しょうりゅうじ)の恵果和尚(けいかかしょう)は、この二系統の密教を一身に授かり、遣唐使の留学僧であった弘法大師空海に伝授されました。恵果和尚を第七祖、弘法大師を第八祖とし、龍猛菩薩から弘法大師に至る八人の祖師を密教の八大祖師(伝持の八祖)としてお祀りしているのです。
 教主大日如来の教えは、八人の祖師をはじめとする多くの僧たちによって師資相承され、現在まで脈々と受け継がれてきたものです。密教の奥深さを改めて実感するとともに、尊い教えを末永く受け継いでいくことの大切さを感じます。

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