船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 31 号
平成18年7月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事

【7月の行事】
  7月23日 猿倉社祭
       (霞社二十五菩薩)
【8月の予定】
  8月5日  当山施我鬼会
  8月12〜16日 盂蘭盆会棚経
  8月31日  二百十日風鎮祈祷

お知らせ

◆7月23日(日)に、寺家、市場、直坂、横樋、大野、牛ヶ増6町内合同で猿倉社が行われます。その昔、霞がかかって日照時間が短くなって農作物が不作になったため、霞を晴らし、五穀豊穣を願って行われるのがこの祭です。
◆8月5日(土)に、施我鬼会を行います。新盆を迎える精霊はもちろん、塔婆供養で先祖代々の菩提を供養しますので、ぜひお参りください。

ひとこと法話

◆生かせいのち◆
 生命よりお金や物質が優先され、人が互いに傷つけ合う事件が後を絶ちません。お大師さまは、秘蔵宝鑰(やく)の初めに「生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終わりに冥(くら)し」と著されています。今こそ「いのち」そのものの原点に立ち還って人生を考え、懺悔と感謝と報恩の心をもって日々の生活を送ることが大切だと思うのです。
 私たちの「いのち」は自分一人だけのものではありません。私たち一人一人のいのちは、宇宙全体に永遠に生き続けている大生命(仏さま)の結晶の一つなのです。高野山真言宗では、昭和59年から「生かせいのち」を提唱しています。懺悔、感謝、報恩の心と菩提心を発起し、深い智恵と豊かな慈悲に満ち永遠の生命をもつ仏さまと自分とが不二一体になる即身成仏を日々実践することで、心豊かな社会が実現できるのではないでしょうか。
 私たち一人一人が「いのち」について考え、三つの心で即身成仏を実践することで、日々の生活の中でそれを生かし輝かせるよう努めたいものです。

ご 意 見
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