船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 36 号
平成18年12月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 今年も一年有難うございました。

【12月の予定】
 〜12月中旬 報恩講檀家回り
 12月31日 除夜の鐘

【1月の予定】
 1月1日  新年初祈祷
 1月3日  檀徒総会(門明け)


〜今年の秋は、紅葉がとてもきれいでした。〜

お知らせ

◆12月31日(金)夜11時45分頃から新年にかけて、除夜の鐘を撞きます。108の煩悩を鐘の音に託して撞き払います。撞ける数に限りはありますが、当山では、おいでいただいた方に自由に撞いていただいています。ご家族で、お友達同士でおいでになりませんか。

◆1月3日(月)正午より、恒例の門明け(檀徒総会)を行います。報告・協議事項もありますので、ご都合のつく方は、できるだけご出席ください。なお、御神酒を用意していますので、お車はご遠慮ください。

◆このたび、高野山真言宗富山中組教師会で「仏前おつとめ本」のCDをつくりました。昨年高野山へ団体参拝した際、バスの中で練習するために録音したものです。ご希望の方は、実費にて頒布いたします。

ひとこと法話

◆帝龍寺と神道(神仏混淆の習わし)◆
 真言宗では、天台宗の山王神道と並ぶ両部神道の流れがあり、本地仏(神社所縁の仏様)を奉じて古来から神社と共存してきました。高野山では、高野丹生両明神をお祀りしています。ここ帝龍寺では、神社でご祈祷を行う風習が現在も続いています。姉倉比売神社(虚空蔵菩薩)、秋葉社(地蔵菩薩)、猿倉社(阿弥陀如来二十五菩薩)、春日社(薬師如来)、諏訪社(不動明王)を勧請して祈祷を行います。
 真言宗には、神社と隣接する寺院もたくさんありますが、神式の礼拝を行い、神楽太鼓を打ち、神前で読経を行う行事が、現在まで続いているのは、珍しいといえます。明治時代の廃仏毀釈を乗り越え、この風習が受け継がれてきたのは、帝龍寺と諸神社を支えてきた地域の人々の力によるところが大きいと思われます。
 今年ももう師走になりました。毎年1月1日には、本堂で初祈祷を行った後、姉倉比売神社に出かけて、朝6時から元旦祭を行います。昔からの風習が失われつつあるなか、儀式と共に心をしっかりと受け継いでいきたいものだと思います。

ご 意 見
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