船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 42 号
平成19年6月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【6月の予定】
 6月 9日 雨乞岩不動尊祭
 6月10日 宗祖降誕会(青葉まつり)
 6月24日 三派合同大本山講(禅定寺様にて)

【7月の予定】
 7月15日 船峅南部老人会追悼法要
 7月22日 猿倉社祭

お知らせ

◆宗祖弘法大師降誕会「青葉まつり」の月を迎えました。6月10日(日)午後1時30分から法要を行いますが、昼食(讃岐うどん)を準備していますのでお昼までにおいでください。寺院持ち回りで行いますので、当山では約15年に一度くらいのおめでたい行事です。法話は、海禅寺住職稲生隆信師による「弘法大師一代記」です。法要に合わせて、富山県指定重要文化財の「絹本着色三全仏図(過去仏)」を公開します。参詣者の皆さまにも、誕生和讃の奉唱と般若心経読誦、稚児大師の潅沐などに参加していただきます。お誘い合わせの上、ぜひ多数ご参詣ください。
 檀家の皆さまには、ご近所や知人の方へのお誘いや当日のお世話など、行事の成功にご協力をよろしくお願いいたします。

ひとこと法話

◆宗祖降誕会(青葉まつり)◆
 誕生和讃にありますように、お大師さまは、宝亀5年(西暦774年)6月15日、讃岐国(今の香川県)屏風ヶ浦で、父佐伯直田公と母玉依御前との間にお生まれになりました。お大師さま生誕の地は、四国第75番札所真言宗善通寺派大本山善通寺となっています。真言宗では、お大師さまの誕生をお祝いする法会「宗祖降誕会」をお勤めします。6月は、ちょうど青葉が眼に鮮やかな季節にあたるため、「青葉まつり」と呼ばれています。
 お大師さまは幼名を真魚(まお)といい、生まれながらにして貴物(とうともの)と呼ばれました。わずか7歳で、自分の身体を捨てて世を救い人々に利益を与えようと誓願を立てられました。小さな胸に大きな夢を描き、手を合わせて幸せな社会を作ろうと決心されたお大師さまの心は、今も私たちの心に生き続けています。

高祖弘法大師誕生和讃
 帰命頂礼遍照尊 宝亀五年の水無月の 望のみ空に紫の 雲の棚引く朝ぼらけ
 楠の青葉の香ばしき 館の奥に臥し給う 玉依御前の懐を 出でゆき給う聖をば
 朧に見しは夢ならで 現なりけん人草を 救いまさんとみ仏の 姿を人によそおいて
 生まれましける嬉しさよ 祝いまつらん諸共に
 (楊柳にて)南無大師 生まれ給いし よき日をば
       いざや祝わん 幾千代までも 南無遍照尊 南無遍照尊

ご 意 見
メールでご意見をお寄せ下さい。

先月号へ

寺報41