船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 43 号
平成19年7月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【7月の予定】
 7月15日 船峅南部老人クラブ連合会
        宗教法話講会員物故者追悼法要
 7月21日 猿倉社祭

【8月の予定】
 8月 5日 施餓鬼会
 8月12〜16日 棚経
 8月18日 観音祭り(県指定文化財千手観音像開帳)
 8月31日 二百十日御祈祷

お知らせ

◆6月10日(日)に、当山で宗祖弘法大師降誕会及び過去千体仏(県重文)の御開帳が行われました。御詠歌講員の方々をはじめ多数ご参詣いただきありがとうございました。おかげさまで無事に大法会を勤めることができました。

 参詣者にお配りした甘茶が、少し残っています。ご希望の方はご連絡ください。

◆7月21日(土)午前10時より、六地区の合同行事として猿倉社祭が行われます。猿倉山頂の猿倉社にて、風雨順時、五穀豊穣を二十五菩薩に祈願する行事です。

◆8月5日(日)午後1時30分より、当山にて施餓鬼会を厳修いたします。先祖代々精霊の供養として、塔婆供養を行いますので、当日受付にて施主のお名前と供養される精霊の命日をお知らせください。特に、今年新盆を迎えられる新寂精霊については、特別供養を行いますので、御親族および縁者の方々のご参詣をお願いします。

◆法要や行事の予定が決まってきています。年忌法要や各種祈祷(お祓い)をご予定の方は、お早めにご相談をお願いします。

ひとこと法話

◆二十五菩薩と猿倉社◆
 その昔、猿倉山にかかる霧による日照不足で農作物が不作になり、困った麓の住民たちが、二十五菩薩に見立てた石を山頂に祀って霧の害を治めたという飛騨の国の伝承に基づいて、お祀りしたものと伝えられています。大正3年に飛騨の上宝村早保から二十五菩薩を勧請し、猿倉山頂に祠を建てて「二十五社」「霞社」として6つの集落でお守りしています。その後幾度かの修理を経て現在に至り、平成3年には「猿倉社」と改められました。
 二十五菩薩は、極楽浄土より阿弥陀如来とともに、雲に乗って現世に飛来する来迎図で表されます。雲を自在に操る諸菩薩のお姿に、雲や霞を晴らしてほしいという住民たちの願いが重なったものと考えられます。
 猿倉社には、阿弥陀如来をはじめとする金剛界四仏と二十五菩薩の29体の仏さまが祀られています。帝龍寺住職が祭祀を行い、毎年7月25日に例祭を行ってきましたが、より多くの人がお参りできるよう、昨年から休日に行われています。現在は風の城で知られる猿倉山頂ですが、戦国時代には猿倉城が築かれた戦略上の要所でもあり、住民から大切にされてきました。神仏混淆の名残をとどめる猿倉社の祭礼では、近郷近在の老若男女が集い、風雨順時と五穀豊穣を祈願します。

ご 意 見
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