船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 44 号
平成19年8月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【8月の予定】
 8月 5日 施餓鬼会
 8月12〜16日 棚経
 8月18日 観音祭り(県指定文化財千手観音像開帳)
 8月31日 二百十日御祈祷

【9月の予定】
 9月 1日 春日社・諏訪社祭

お知らせ

◆当山名誉住職(第75世前住職)阿闍梨孝範大和尚儀、かねてより内臓疾患のため入院しておりましたが、突然心筋梗塞を起こし、7月28日午前0時6分、阿字の故郷に帰りました。生前は、皆さまに助けられながら、教職・僧職ともに多年にわたって努めて参りました。特に、観音堂建立、本堂再建に際しては、檀信徒の皆さまより多大なご支援をいただいたことを感謝申し上げます。残された者にも相変わらぬご厚情を賜りますようお願いいたします。
  

◆今年も、8月12〜16日に、お盆の棚経に回らせていただきます。各家庭で約15分の読経時間を予定しています。限られた日数で多数のご家庭を訪問しますので、ゆっくりとお話もできず申し訳なく思います。ご先祖の供養をいたしますので、過去帳等のご準備をお願いいたします。

◆8月18日(土)午前9時より、当山の観音祭りを行います。西国三十三箇所観音霊場の各札所に御札を納めながら御詠歌をお唱えする行事です。約2時間かけて三十三箇所の御詠歌をお唱えした後、当山の観音堂で追弔和讃等の御詠歌をお唱えします。その際、富山県指定重要文化財千手観世音菩薩立像を御開帳します。山道の巡拝路を巡っての御詠歌奉唱については、参加者の状況や天候に左右されますので、当日決定させていただきます。

ひとこと法話

◆地獄と極楽◆
 人が死ぬと、その生前の行いによって、行き先が極楽と地獄に分かれるのだとよくいわれます。私も、名誉住職の遷化に直面し、生と死について考えてみました。仏教では、「輪廻転生」の考え方に立ち、肉体は滅しても心は生き続け、新たな命として生まれ変わるのだといいます。新たに生まれ変わるためには、前世の行いを懺悔し、改めるべきところに気づくことが大切だと思います。地獄へ行っても悔い改めれば来世はよい人生が送れるでしょうし、極楽へ行っても遊んでばかりいて人のことが見えない人にはそれなりの人生が待っています。つまり、地獄や極楽は、輪廻転生の過程に於ける試練の場と考えられるのです。

ご 意 見
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