船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 49 号
平成20年1月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

 昨年7月に当山第75世孝範名誉住職が遷化いたしましたので、年始のご挨拶は簡素にさせていただきます。昨年は、宗祖降誕会を始めとする諸行事や名誉住職の荼毘式等でお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今月の行事
 

【1月の予定】
 1月 1日 新年初祈祷、初詣
       姉倉比売社元旦祭
 1月 2日 船峅南部地区年始回り
 1月 3日 門明け(新年檀徒総会)
 1月27日 文化財防火訓練

お知らせ

◆細入地区と1年交代で行っている文化財防火デーの消防訓練が、今年は当山で行われます。先人の手で護り伝えられた貴重な文化財を後の世に引き継いでいくために、消防の方々や檀信徒の皆さんとともに意識を高めていきたいと思います。

ひとこと法話

◆御日待ち◆
 各地区には、古くから受け継がれている独特の行事があります。富山市今生津地区には、「御日待ち」といって、年の初めに厄払いを行い家内安全と五穀豊穣を祈願する行事があります。この地区は全7戸の小さな集落ですが、毎年順番に宿を受け持ち、その家の菩提寺の住職が祭司を務めます。今年は、当山が担当し、地区全体の祈願に加えて、厄年を迎える人には個別のお祓いも行います。
 そしてお祓いの後には、みんな揃って、各家から持ち寄った手料理で会食を行います。この日ばかりは子どもからお年寄りまで全員が顔を揃えます。昔は、語ったり遊んだりしながら日の出を待ったそうで、「御日待ち」という名前もそれに由来するようです。
 最近は、世代間の意識のずれから様々な問題が起こっているようですが、みんなで一緒にお参りしたり、ゆっくり語り合ったりする中で、大切なものが受け継がれていくのだと思います。他の地区にも、神仏にかかわる様々な行事があります。困ったときだけ神仏にすがるのでなく、私たちは神仏のお陰で生活していけるのだという感謝の心をもち、実践していくことが大切ですね。

ご 意 見
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寺報48