船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 51 号
平成20年3月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【3月の予定】
 3月 9日 涅槃会
 3月15日 秋葉社祭・虚空蔵祭
(その他)3月21日 正御影供

お知らせ

◆3月9日(日)午後1時半より、涅槃会を厳修します。仏教の祖お釈迦の入滅を悼み、五色の涅槃団子を御供えして徳を讃えます。最後に、御供えした団子をまいてお持ち帰りいただきますので、子どもさんもご一緒においで下さい。
◆3月15日(土)午後2時より寺家秋葉社(三十三観音巡拝路三十二番南側)で秋葉社祭(火祭り)を行います。明治年間の大火を教訓に、秋葉大権現を勧請して、寺家地区の風火鎮守、伽藍安穏、除災与楽を祈願します。また、午後4時より帝龍寺本堂にて虚空蔵祭を行います。姉倉比売社本地仏で当山開山時御本尊の嵯峨虚空蔵菩薩(秘仏)をお祀りして、風雨順時、五穀豊穣のご祈祷を行います。御開帳は33年に一度で平成36年の予定です。多数お参りください。

ひとこと法話

◆仏さまのお姿◆
 いろいろな仏さまがいらっしゃいますが、仏さまにはどんな違いがあるのでしょうか。
 大日如来、釈迦如来、阿弥陀如来などの「如来」は、完全に心理をさとりきった人を意味し、狭い意味で言えば如来だけが仏なのです。次に位置するのが、さとりを求める人を意味する「菩薩」で、観世音菩薩、地蔵菩薩、虚空蔵菩薩などです。大日如来のような例外はありますが、一般に、如来は法衣のみをまとった簡素なお姿で、菩薩は宝冠や装飾品をつけたお姿です。
 その次の位が不動明王や愛染明王などの「明王」です。明王は如来の化身として、煩悩にとらわれた私たちの前に姿を現し、教化します。火焔光背と忿怒の表情が特徴です。帝釈天や梵天、吉祥天などの「天」は、さまざまな神が仏教に取り入れられたもので、仏や仏教の教えを護ります。諸天は、古くからある神々の像をもとにしており、俗人に近い姿の像も多いようです。
 仏さまのはたらきを表しているのが、印(いん)と持物(じもつ)です。印は手の形による表現で、大日如来の智拳印(金剛界)や法界定印(胎蔵界)、阿弥陀如来の九品来迎印などがあります。持物は具体的な物による表現で、勢至菩薩の蓮華、不動明王の剣と索などがそれにあたります。
 仏さまのお姿や表情にも深い意味があり、それぞれのご誓願が込められているのですね。

ご 意 見
メールでご意見をお寄せ下さい。

先月号へ

寺報50