船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 55 号
平成20年7月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【7月の予定】
 7月20日 猿倉社祭
       船峅南部老人クラブ連合会宗教法話講
【8月の予定】
 8月 5日 施餓鬼会(午後1時半より当山にて)
 8月12〜16日 盂蘭盆会棚経
 8月18日 観音祭り
        (県指定文化財千手観音像ご開帳)
 8月31日 二百十日御祈祷

お知らせ

◆6月14日(土)に、雨乞岩不動尊で、雨乞いの御祈祷を行いました。今年は、例年よりたくさんの方にお参りいただきました。今回は、富山テレビ放送のテレビカメラが同行し、年に一度の珍しい行事を取材されました。

◆当山の観音堂は、年に一度の御開帳のため、せっかくお参りいただいても観音さまのお姿を拝観いただくことはできません。そこで、観音堂前に設置された案内板で、帝龍寺の御詠歌の裏側に富山県指定重要文化財2件(木造十一面千手観音立像と絹本着色三千仏図−過去仏−)の写真を載せました。写真で申し訳ありませんが、お参り下さい。
◆8月5日に当山の年中行事「施餓鬼会」を厳修いたします。昨年は、孝範名誉住職死去の直後でありましたが、一周忌と新盆供養を兼ねて行います。この1年間に入寂され新盆をお迎えの檀徒各家には、個別の特別供養を行いますので、ぜひお参りください。また、先祖代々菩提の塔婆供養を行いますので、法名や命日の分かるものをお持ちください。多数のお参りをお待ちしています。

ひとこと法話

◆帝龍寺の御詠歌◆
 「ふだらくや ふねによせくる しらなみの かへすがへすも ちかひたのまん」
これは、当山帝龍寺の御詠歌です。今回は、この御詠歌を味わってみたいと思います。
 「ふだらくや(補陀洛や)」=「補陀洛」とは、南方海上にあるとされた観音浄土で、観音さまに対する信仰を表したものです。
 「ふねによせくるしらなみの(船に寄せ来る白波の)」=船峅と「船」を掛け、当山にお参りされる信者の皆さんの姿を、絶え間なく寄せ来る白波に例えたものでしょう。
 「かへすがへすも(返す返すも)ちかひたのまん(誓い頼まん)」=信者の皆さんが何度も何度もお参りされ、観音さまへの帰依をお誓いしお願いされる様を詠まれたものだと思います。
 この船峅の地に1300余年の歴史を刻む当山へのご誓願が、よく表された御詠歌だと思います。観音様への帰依を改めて確認し、皆さんとともに、いつまでも、大切に守り伝えていきたいものです。

ご 意 見
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寺報54