船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 56 号
平成20年8月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【8月の予定】
 8月 5日 施餓鬼会(午後1時半より当山にて)
 8月13〜16日 盂蘭盆会棚経
 8月18日 観音祭り(午前9時より当山にて)
        (県指定文化財千手観音像ご開帳)
 8月31日 二百十日御祈祷

お知らせ

◆7月20日(日)に猿倉社祭と船峅南部老人クラブ連合会物故者追悼法要がありました。猿倉社は当山が祭司を務める行事であり、物故者追悼法要は孝範名誉住職も新精霊として供養される行事のため、2人で分担してお勤めをしました。
◆8月5日(火)に、「施餓鬼会」を厳修いたします。今年は、孝範名誉住職の一周忌と新盆にあたるため、行事に向けて施餓鬼棚を新調しました。また、少しでも涼しいようにと、冷風扇を2台購入しました。この1年間に入寂され新盆をお迎えの檀徒各家には、個別の特別供養を行いますので、ぜひご参詣ください。また、先祖代々菩提の塔婆供養を行いますので、法名や命日の分かるものをお持ちください。多数のお参りをお待ちしています。

◆今年も、8月13〜16日に、お盆の棚経に回らせていただきます。各家庭で約15分の読経時間を予定しています。限られた日数で多数のご家庭を訪問しますので、ゆっくりとお話もできず申し訳なく思います。
◆8月18日(月)午前9時より、当山の観音祭りを行います。西国三十三箇所観音霊場の各札所に御札を納めながら御詠歌をお唱えする行事です。約2時間かけて三十三箇所の御詠歌をお唱えした後、11時頃から当山の観音堂で追弔和讃等の御詠歌をお唱えします。その際、富山県指定重要文化財千手観世音菩薩立像を御開帳します。山道の巡拝路を巡っての御詠歌奉唱については、参加者の状況や天候に左右されますので、当日決定させていただきます。

ひとこと法話

◆六波羅蜜◆
 布施 持戒 忍辱 精進 禅定 智恵
 仏さまの浄土(彼岸)に渡るために行う、大切な六つの実践行を「六波羅蜜」といいます。
 「布施=ふせ」は惜しみなく人々に施すこと、「持戒=じかい」は与えられた戒律を守り続けること、「忍辱=にんにく」は他を恨まず堪え忍ぶこと、「精進=しょうじん」はたゆまず勤め努力を続けること、「禅定=ぜんじょう」は心静かに精神を集中させること、「智恵=ちえ」は仏の叡智にめざめることです。
 「布施」といえば、お坊さんにお経を上げていただいたときのお礼と考えている人が多いのではないでしょうか。仏さまにお経を上げることも、頂き物をご近所にお裾分けすることも、お遍路さんにお接待することも、すべて布施行なのです。私たちは、仏さまにいろいろなことを求めますが、私利私欲を離れて人に分け与え、自らを律して生活を送ることが、大切なのです。言い換えれば、思いやり、我慢、努力など、「当たり前」のことなのですが、最近の世の中で、本当に大切なことが忘れられかけているように思います。

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