船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 57 号
平成20年9月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

 8月下旬、観音堂脇にある百日紅(さるすべり)の木が花を咲かせました。赤花と白花の2品種があり、フェンス沿いに植えた「ミニ」ひまわりの黄色と並んで、とてもきれいでした。

【9月の予定】
 9月 1日 舟倉用水殉難者法要
 9月 7日 池原山鳥宮祭、観音祭
 9月13日 春日社、諏訪社祭

【10月の予定】
 (当山の行事はありません)

お知らせ

◆高野山真言宗では、在宅独居老人と在宅要介護者に、バスタオルや法話テープを贈っています。当山檀信徒の中にも該当者がいらっしゃるので、昨年、本山からの授与品を届けさせていただきました。今年は、奥の院の御守りもいただけるということですので、該当される方にお届けしたいと思います。
◆高野山開創1200年記念大法会に向けて、檀信徒の皆さんに浄財をご寄付いただいてきました。おかげさまで、目標金額(当山への賦課金額)を達成することができました。お寄せいただいた浄財は来年1月に本山へ送金する予定ですが、年内は引き続き受け付けていますので、ご協力いただける方はお願いします。
◆8月31日(日)に、二百十日の御祈祷を行いました。願意は「風雨順時、五穀豊穣」。これは、立春から二百十日目頃に吹く強い風雨(台風等)の被害を抑え、豊作を祈願するためのものです。寺家町内会が主催し、毎年この日に当山本堂で行っています。

◆今年は、9月13日(土)午後4時より、春日社・諏訪社祭を執り行います。寺家町内会主催行事ですが、両社は、古来「市枚田地区」のお宮さんとして大切にお祀りされてきており、この祭礼のお世話も同地区の方々を中心に行っています。神仏混淆の行事として、代々受け継がれてきています。以前は毎年9月1日に行われていた行事ですが、多くの方にお参りいただけるよう、現在は土曜日に実施しています。

ひとこと法話

◆老いを楽しみ、いのちを生かす◆
 9月の第3月曜日(今年は15日)は、敬老の日です。この世に生まれた人は、少年期、青年期、壮年期を経た後、必ず老いを迎えます。精神的に若いと思っていても、肉体は確実に衰えていきます。現世(此岸)は、有限なのです。
 私たちは、その時々に有限の命を精一杯に輝かせ、この世に生きた証を残すことが大切なのだと思います。若いときは若いように、老いたときは老いたように輝かせるのです。若い頃とは違い、○○をしなければならないという世間の束縛から離れて、これまでの経験を生かすことができます。身体的な衰えは仕方がありませんが、知恵と経験は若い人に負けることはありません。
 「生、老、病、死」の四苦から逃れることはできませんが、仏さまの力をいただくことによって「安心(あんじん)」を得、心安らかに老いを楽しむことができます。自然の摂理に身を任せ、与えられた命を精一杯に輝かすことが「いのちを生かす」ことになるのだと思います。

ご 意 見
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