第 58 号 平成20年10月発行 |
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富山県富山市舟倉2334 高野山真言宗 船峅山 帝龍寺 |
【10月の予定】 (当山の行事はありません) 【11月の予定】 11月2日 当山報恩講(土砂加持法会) 11月〜12月 檀家各家報恩講 |
◆11月2日(日)に、宗祖弘法大師の御恩に感謝し先祖代々の菩提を供養する当山の報恩講(土砂加持法会)を厳修します。十数名の僧侶が、清浄な御土砂を、光明真言「おん
あぼきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん」を唱えて加持します。法話は、南砺市(井波町)金城寺副住職金子良成師にお願いしました。法会は午後1時半からですが、昼食を準備していますので、お参りの方は正午までにおいでください。
◆今年も11月から12月にかけて、檀家各家で報恩講をお勤めさせていただきます。10月後半以後に年忌法要をされる場合は、法要に併せてお勤めさせていただきます。日程については、個別に相談させていただきたいと思います。なお、報恩講の際、今年度の本山金(護持会費)を集金させていただきますので、よろしくお願いいたします。
◆他人の罪は見易く、己の罪は見難い〜伝道句より〜◆
先日、先代の遺品を整理していたところ、自筆の伝道句(仏の教えをわかりやすく伝える言葉)が数枚見つかりました。今回は、この伝道句を味わってみたいと思います。
私たちは、他の人の欠点や失敗が目に付き、「あんなことをしなければいいのに…」と思うことがよくあります。自分が思っている分、他の人からもそうに思われているのだということです。誰でも、自分自身のことは見えにくいものですが、人の言葉を素直に聴いて自分を見つめ直すことで、少しずつ見えてくるものがあります。
自分の姿は、曇りのないきれいな鏡に写さないと、はっきり見えません。曇りのない素直な心で見た他人の姿こそ、鏡に映った自分の姿なのだと思うのです。「罪」というのは仏道に対する罪であり、人として生きている限り誰もがもっています。私たちは、曇りのない心をもち、素直に自分を見つめる気持ちを常に忘れないようにしたいものです。