船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 74 号
平成22年2月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【2月の予定】
 2月26日 市場火祭り

【3月の予定】
 3月14日 涅槃会
 3月20日 秋葉社祭・虚空蔵祭

お知らせ

◆昨年3月に開眼した干支守護本尊八体仏に、結縁綱と玉鈴を付けました。お参りの際は、鈴緒の結縁綱に触れて仏さまと御縁を結びましょう。また、守護本尊のお守り(500円)もありますので、よろしければお求めください。
◆観音堂正面に鰐口を設置しました。御開帳日以外においでの際は、緒縄を打ち付け、鰐口を鳴らしてからお参りください。
◆1月23日(土)に、文化財防火デー防火訓練を行いました。富山市大沢野教育行政センター主催で、隔年で実施しています。当日は、地域住民の協力を得て、通報・搬出・消火訓練と、消防車による放水を行いました。今年は積雪が多く大変な面もありますが、700年以上前から大切に守られてきた文化財を、今後も末永く守り続けていきましょう。
◆高野山真言宗富山中組教師会で実施する高野山団体参拝の計画が正式決定しました。5月29日(土)〜31日(月)の日程で、参加費50,000円です。
1日目…高野山(金剛峯寺拝観と写経奉納式、金堂にて御開創1200年御待受法要)
2日目…高野山奥の院参拝、当麻寺参拝、信貴山参拝(昼食)、長島温泉泊
3日目…弘盛寺参拝(ほうろく灸体験)、なばなの里散策(昼食)、ひるがの高原
 参加を希望される方は、4月20日までに参加費を添えてお申し込み下さい。
 また、御大師さまの御前に奉納する写経を受け付けています。参拝旅行参加の有無にかかわらず、御奉納ください。奉納料は1巻につき1000円です。よろしくお願いいたします。

ひとこと法話

◆象とはどのようなものか(花岡大学仏教童話集より)◆
  ある国に情け深い王様がいました。ある日、王様は生まれつき目の見えない人たちを御殿に招きました。
 目の見えない人たちは、御殿の庭にいた大きな象に近寄って、思い思いの所をさわりました。足をさわる者やしっぽをさわる者、腹をさわる者、背中をさわる者、鼻をさわる者もいましたが、みんな「これは何だろうか」と考えました。
 王様は、「あなたたちのさわっているものは象というのだが、象とはどのようなものだと思うか」と尋ねました。
 目の見えない人たちは、「桶のようなものです」「箒のようなものです」「太鼓のようなものです」「壁みたいなものです」「太い縄のようです」と、口々に答えました。
 おかしな答えばかりするので、家来たちは思わず笑ってしまいました。
 王様は、笑った家来たちを叱り付けて言いました。「目の悪い人たちだけでなく、世の中の人々は皆自分の思うことが一番正しいと考えて、それを言い張っているではないか。笑うどころか、自分のことをよく考えてみるがよい。」
 自分では見えているつもり、分かっているつもりでも、本当にそれが正しい見方なのかどうか分かりません。人の話をよく聞いて、自分の見方や考え方を謙虚に見直すことが大切ですね。

ご 意 見
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