船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 80 号
平成22年8月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【8月の予定】
 8月 5日 施餓鬼会
 8月13〜16日 お盆棚経
 8月18日 観音祭・千手佛御開帳
 8月28日 春日社・諏訪社祭
 8月31日 二百十日祈祷

お知らせ

◆7月24日(土)の猿倉社祭の記事が、翌日の北日本新聞朝刊に掲載されました。祭礼には約25人が参拝され、氏子各町内の五穀豊穣を祈願して、霞除けの祈祷を行いました。未確認ですが、富山新聞にも掲載されていると思います。
◆8月5日(木)午後1時半より、当山の施餓鬼会を厳修いたします。新盆を迎えられる新精霊をはじめ、各家先祖代々の菩提を供養します。一体200円にて塔婆供養を承りますので、施主のお名前と供養される精霊の御命日を、当日受付でお知らせください。暑い中ですが、多数のお参りをお待ちしています。
◆8月18日(水)午前9時より、当山の観音祭を厳修いたします。本堂で西国33箇所の御詠歌をお唱えした後、観音堂で御詠歌をお唱えします。寺家公園内にも観音巡拝路がありますので、よろしければお参りください。西国33観音の納札(1組500円)を用意していますので、氏名等をご記入の上、巡拝してください。
 また、観音祭に併せて、富山県重要文化財の木造千手観世音菩薩立像の御開帳を行います。年に一度の御開帳ですので、この機会に有り難い仏様とのご縁をお結びください。御開帳の時間は、午前9時より正午までとさせていただきます。

ひとこと法話

◆秘仏千手観音御開帳◆
 当山には、秘仏とされている仏さまが3体祀られています。観音堂御本尊千手観世音菩薩立像(毎年御開帳)、姉倉比売本地仏嵯峨虚空蔵座像(33年ごと御開帳)、大聖歓喜天立像菩薩(極秘仏)の3体です。秘仏にはそれぞれ謂われがありますが、平素お会いできない分、御開帳にめぐりあって結縁できる喜びは、この上ないものがあります。
 観音堂御本尊千手観世音菩薩立像(富山県指定重要文化財)は、毎年8月18日の午前中、当山の観音祭に合わせて御開帳しています。この仏さまは、胎内に銘が記されており、正安2年(西暦1300年:鎌倉時代)に越前国の僧侶讃岐房覚乗とその弟子の薩摩房定応によって作られたものです。以前は本堂内で秘仏十一面観世音菩薩立像として祀られ、33年ごとに御開帳されていました。昭和44年に県重要文化財の指定を受け、昭和53年に観音堂が建立されてから、現在のように毎年御開帳するようになりました。
 千手観世音菩薩は、子歳の守り本尊とされ、十一面(様々な顔・姿)で、私達の苦しみや悩みを観察・同情し、千手(あらゆる無数の手)で衆生をお救い下さるという御利益があります。会い難い御縁に出会い、観音様の御利益をお受けください。

ご 意 見
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