船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 86 号
平成23年2月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【2月の予定】
 2月26日 市場火祭り

【3月の予定】
 3月13日 涅槃会
 3月19日 秋葉社祭・虚空蔵祭

お知らせ

◆3月13日(日)午後1時半より、当山本堂にて涅槃会と青年会物故者追悼講を厳修いたします。仏祖釈迦如来の入滅を悼み、涅槃図を掛けて読経供養を行い、仏舎利に見立てた団子を撒きます。当山の涅槃図は、箱書きによれば第70世光教和尚の代に求めたもので、江戸時代末期のものです。お参りの際にご覧いただければ幸いです。ぜひ多数お参りください。
◆今年は、昭和53年に観音堂が落慶してから33年目にあたります。通常は8月18日の観音祭り時のみの御開帳ですが、今年は当山の行事に合わせて、3月13日の涅槃会、8月5日の施餓鬼会、11月6日の報恩講土砂加持法会の3日間特別御開帳を行う予定です。この機会に、ぜひお参りください。

ひとこと法話

◆ものごとは考え方しだい◆
 この冬は、56豪雪以来の記録的な大雪となりました。1月の末には、当山の境内もすっかり雪に閉ざされた状態です。たくさん積もった雪は、私たちの生活を不便にする邪魔者のように思えますね。しかし見方を変えると、私たちに与えてくれる恩恵もたくさんあるのです。
 この雪のおかげで夏場の水不足を心配することなく過ごすことができ、山菜の木の実、農作物などの豊かな恵みをいただくことができます。また、毎日雪と向き合って厳しい冬を過ごすことで、粘り強く耐え抜く精神力がはぐくまれるのです。
 剣を手に憤怒の形相をされたお不動さまが慈悲の仏であるように、自然の厳しさも私たちに与えられた慈愛の姿のように思えます。
 不平不満をこぼしていても事態は進展しません。ものごとを前向きにとらえ、自分は今何ができるのか、何をすべきなのかを考えて、できることから行動することが大切ではないでしょうか。冬の後には、必ず暖かい春がやってきます。もうしばらくの間は厳しい日があると思いますが、前向きに考えて精進を続けたいものです。

ご 意 見
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