船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 87 号
平成23年3月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【3月の予定】
 3月13日 涅槃会・青年御講
      (観音堂特別御開帳)
 3月19日 秋葉社祭・虚空蔵祭

【4月の予定】
 4月上旬 山号額設置及び鐘楼撞木交換工事

お知らせ

◆3月13日(日)午後1時半より、当山本堂にて涅槃会と青年会物故者追悼講を厳修いたします。仏祖釈迦如来の入滅を悼み、涅槃図を掛けて読経供養を行い、仏舎利に見立てた団子を撒きます。お参りの際にご覧いただければ幸いです。なお、当日は午前9時〜午後4時の間、観音堂落慶33年を記念して特別御開帳を行います。ぜひ多数お参りください。
◆昭和34年の梵鐘設置以来50年余り使用してきた撞木が老朽化し、損傷が激しいため、このたび新調することにいたしました。4月初旬頃、山号額の設置に合わせて工事を行う予定です。

ひとこと法話

◆観音堂特別御開帳◆
 昭和52年に観音堂が落慶してから33年が経過しました。本尊は秘仏とされ、毎年8月18日の観音祭りで午前中のみ御開帳してきました。今年に限り、当山の行事に合わせて、3月13日の涅槃会、8月5日の施餓鬼会、11月6日の報恩講土砂加持法会の3日間、特別御開帳を行います。
 当山の千手観音像は、鎌倉時代後期の正安2年(1300年)に越前の僧侶によって造立されたことを示す胎内銘があり、昭和44年に富山県教育委員会から重要文化財に指定された仏さまです。この仏さまは、十一面観音として祀られた時期もありました。慈悲の仏とされる観音さまの中でも千手観音さまは、たくさんの手で衆生を救ってくださる仏さまで、合掌する2手のほかにそれぞれが25の世界を救う40手があります。25×40=1000となるわけです。真言は「おん ばざら たらま きりく」です。
 また、観音さまの両脇に掛けられている両界曼荼羅も、この機会にご覧ください。大日如来を中心にした真言密教の二大教典の教えを図で表したもので、大日経による胎蔵曼荼羅と金剛頂経による金剛界曼荼羅の2幅で一対を成しています。当山の曼荼羅は、室町時代の作と推定されています。
 ありがたい仏さまとの御縁を結べる貴重な機会だと思います。御開帳に際して、観音さまとの御縁を実感できるように結縁綱を設置しています。今年の御開帳日のうち、3月13日と11月6日は日曜日です。平日にはお参りできないという方は、この機会にぜひお参りください。

ご 意 見
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