船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 88 号
平成23年4月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【4月の予定】
 4月上旬 向拝山号額設置工事

【5月の予定】
 5月29日 宗祖降誕会(各願寺様にて)

お知らせ

◆高野山真言宗災害対策本部より、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)への義捐・支援金協力の依頼がありました。当山としても、趣旨に賛同して協力することとし、護持会費会計より支出させていただきました。
◆4月初旬に、本堂向拝山号額の設置工事を行います。しばらくの間、参拝者の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
◆今年の宗祖降誕会(青葉まつり)は、5月29日(日)各願寺様(富山市婦中町長沢)にて厳修されます。今年から3年間、当山住職が当地区中組の組長を務め、組行事を運営する立場になりますので、檀信徒の皆さまにも、行事への積極的参加をお願いします。
30年ぶりの豪雪のため、本堂屋根瓦の破損や樹木の損傷など、被害が出ています。また、地震によるものかも知れませんが、鐘楼(大正年間建立)の基礎部分にあった亀裂が広がり、全体に歪みが出てきています。早急に修理・修復を行う必要がありますので、檀家の皆さまに相談させていただく予定です。

ひとこと法話

◆大震災に思う◆
 今年は、2月にニュージーランド南部で大地震があり、富山外国語専門学校の学生ら多くの方が被災されました。さらに3月11日には、空前の大地震である東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生し、大津波や原子力発電所事故も伴って兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)を超える大きな被害が出ています。被災者の皆さまには、心よりお見舞いと哀悼の意を表し、一日も早く安定した生活に戻られるよう願っています。
 私たち人間が最先端の科学技術を駆使し、住みよい環境を作っていますが、地震など大きな自然災害の前にあっては、人間がいかに無力であるかを思い知らされます。被災された方々にとっては、神も仏も信じられない気持ちかも知れませんが、困ったときこそ心の拠り所が必要なのだと思います。人は小さな存在ですが、自然の力を超える大きな存在があることを信じることで、きっと勇気と生きる希望を得ることができます。
 多くの命が失われた中で、私たちが希望をなくしてしまえば、世界が沈み込んでしまいます。そして、生かされた一つ一つの命を、精一杯輝かせて生きることが、失われた多くの尊い命に報いることにもつながるのだと思います。

ご 意 見
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