船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 97 号
平成24年1月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

今月の行事
 

【1月の予定】
 1月 1日 新年初祈祷・初詣
 1月 2日 船峅南部地区年始回り
 1月 3日 門明け檀徒総会
 1月29日 文化財防火訓練

【2月の予定】
 2月26日 市場地区火祭り

お知らせ

◆1月29日(日)午前9時30分頃から文化財防火訓練を行います。1月26日の文化財防火デーに合わせて行われ、富山市大沢野細入地区では、文化財を所蔵する帝龍寺と猪谷関所館を会場に、一年交替で実施されています。当日は、初期消火、通報、文化財搬出の訓練を行い、消防車による放水もありますので、檀信徒の皆さんにもご参集とご協力をお願いします。
◆本堂に、秩父34箇所観音霊場の納経額を掲額しました。四国88箇所、四国別格20霊場、西国33箇所に続いて4枚目の納経額となります。今年は、坂東33箇所を巡拝して百観音を満願成就する予定です。納経額と百観音の御軸が完成し、皆様に披露できることを目標に巡拝したいと思っています。
◆当山では、元日の朝に祈祷した御札を、檀家各家及び禅宗の信徒様に御授けしています。御札の祀り方が分からないという声に応え、今年は「御札の祀り方」の説明を添付します。どうぞご参考にしてください。

ひとこと法話

◆文化財防火デー◆
 1月26日は、文化財防火デーです。文化財防火デーは、昭和24年24年1月26日に法隆寺の金堂が炎上し、壁画などの貴重な文化財が焼損したことにより、文化財の保護を目的として昭和30年に制定されました。現在の日本にも、建造物や仏像、工芸品など、歴史や文化を後世に伝える貴重な文化財が多く残されています。一旦火災が発生すると、新しいものから先人の情報が詰まった文化財まで、ことごとく失ってしまいます。私たちには、この貴重な文化財を守り伝える義務があります。暖房などで火気を使う冬場は、特に防火に注意する必要があると思います。
 全国各地に多くの文化財がありますが、当山にも木造千手観世音菩薩立像(正安2年・県内最古の造銘仏)と絹本着色三千仏図(推定南北朝時代・3幅中の過去仏)の富山県指定文化財2件があります。文化財は美術品として捉えられがちですが、文化を創り上げ、今日まで伝えてきた人々の力を忘れてはなりません。700年以上にわたって先人がこの地で守り伝えてきた心をぜひ感じてほしいと思います。

ご 意 見
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