船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 98 号
平成24年2月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【2月の予定】
 2月26日 市場地区火祭り


【3月の予定】
 3月11日 涅槃会と青年御講
 3月17日 秋葉社祭・虚空蔵祭

お知らせ

◆1月29日(日)に文化財防火訓練を行いました。1月26日の文化財防火デーに合わせて行われ、富山市大沢野細入地区では、文化財を所蔵する帝龍寺と猪谷関所館を会場に、一年交替で実施されています。当日は、初期消火、通報、文化財搬出の訓練を行い、消防車による放水が行われました。檀信徒の皆さんや寺家防災会の皆さんにご協力をいただき、ありがとうございました。
◆3月11日(日)午後1時半より、当山にて涅槃会をお勤めします。仏祖であるお釈迦様の入滅を悼んでお勤めする法会で、仏舎利に見立てた五色のだんごをお供えし、法要後にだんご撒きを行います。涅槃だんごは、米粉でできていますので、食べていただくことができます。お守りとして袋に入れて身に付けられる方も多いようです。青年御講として御詠歌もありますので、ぜひ多数お参りください。

ひとこと法話

◆坂東33観音◆
 昨年は、西国33観音と秩父34観音を巡拝させていただきました。今年は、4月頃から坂東33観音の巡拝をしたいと考えています。
 坂東33観音は、関東地方一帯に設けられた霊場で、鎌倉に幕府が置かれて東国が政治の中心となった頃、西国33観音霊場に倣って鎌倉時代に成立したものと考えられています。相模国鎌倉の杉本寺を第1番、安房国那古寺を第33番とし、相模、武蔵、上野、下野、常陸、上総、下総、安房の関八州を巡ります。第13番には、東京浅草の金龍山浅草寺も含まれています。貴族の世に成立した西国霊場、武家の世に成立した坂東霊場、庶民によってはぐくまれた秩父霊場。同じ観音霊場ですが、それぞれの特色を感じることができます。
 霊験あらたかな観音さまと出会い、御縁を結ぶことで、一つずつ御利益をいただくことができます。また、霊場が成立した頃の人々の願いや霊場を守り続ける人々の思いを感じ取ることもできます。そして、足を運ぶことによって、霊場寺院をはぐくんできた風土を肌で感じることができるのです。観音さまとの新たな出会いを楽しみに、巡礼の旅へ出発したいと思います。

ご 意 見
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