船峅山帝龍寺報
ふなくらまんだら

第 99 号
平成24年3月発行
富山県富山市舟倉2334  高野山真言宗 船峅山 帝龍寺

今月の行事
 

【3月の予定】
 3月11日 涅槃会と青年御講
       (東日本大震災物故者追悼)
 3月17日 秋葉社祭・虚空蔵祭

【4月の行事】
 4月14日 姉倉比売神社春季祭礼

お知らせ

◆3月11日(日)午後1時半より、当山にて涅槃会をお勤めします。仏祖であるお釈迦様の入滅を悼んでお勤めする法会で、仏舎利に見立てた五色のだんごをお供えし、法要後にだんご撒きを行います。涅槃だんごは、米粉でできていますので、食べていただくことができます。お守りとして袋に入れて身に付けられる方も多いようです。この日は、東日本大震災からちょうど1年目にあたるため、被災された方々の追悼供養も併せて行います。青年御講として御詠歌もありますので、ぜひ多数お参りください。
◆3月17日(土)午後2時より、寺家町内会行事として火難消滅を祈願する秋葉社祭を行います。秋葉社は、帝龍寺本堂脇から裏山を少し登ったところにあります。今年は雪が多いので、長靴が必要だと思われます。また、同日午後3時より、帝龍寺本堂で虚空蔵祭を行います。寺家地区の氏神様である姉倉比売神社の本地仏として、帝龍寺本堂にお祀りされている虚空蔵菩薩に、町内各家の家内安全、除災与楽と五穀豊穣、商売繁盛を祈願します。以前は、秋葉社祭を3月10日に、虚空蔵祭を3月24日に実施していましたが、参拝者がお参りしやすいように、現在は3月第2土曜日に両行事を実施しています。

ひとこと法話

◆秋葉さま◆
 帝龍寺本堂の裏山に秋葉社があり、毎年3月に寺家町内会主催の祭礼が行われています。寺家の秋葉社は、過去の大火によって多くの家が焼失したことを教訓に、火難消滅を祈願する神社として建立されました。
 秋葉神社の本社は静岡県浜松市にあり、秋葉三尺権現を本尊とする修験道の秋葉寺が明治の廃仏毀釈によって火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおかみ)を祭神とする神社になったものです。秋葉権現の三大誓願は、「@失火と延焼と一切の火難を逃す、A病苦と災難と一切の苦患を救う、B生業と心願と一切の満足を与う」です。秋葉権現の御真言は「おん ひらひら けんひらけんのう そわか」で、本地仏は聖観世音菩薩です。帝龍寺の台所にも秋葉権現をお祀りしています。
 私たちの生活に、火は欠くことのできないものですが、一旦火災が発生すると、すべてのものが焼き尽くされてしまい、近隣の家屋にも被害が及ぶこともあります。過信と油断は禁物です。秋葉さまに防火を誓い、火難消滅を祈願することで、改めて火気の取扱いに注意したいものです。

ご 意 見
メールでご意見をお寄せ下さい。

先月号へ