じけこうえん | ![]() |
さるくらやま |
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寺家公園は,桜の名所です。見頃は4月下旬頃です。花見シーズンになると,たくさんの人が訪れます。また,5月から6月にかけて,いろいろな種類のツツジの花が咲きます。秋になると,紅葉が私たちの目を楽しませてくれます。
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当地出身の故加藤幸次郎氏は,明治34年に医師を志して上京し,勉学の末に京都で開業されました。そして,今日あるは姉倉比売の加護と感謝され,同神社の社地を含む約三万坪の広大な土地に公園を造ろうと計画されました。この寺家公園は,加藤氏が私財を投じて京都から庭師を招き,昭和5年から10年の歳月をかけて完成したものです。
○富山県指定天然記念物「寺家のアカガシ叢林」〜昭和41年9月26日指定〜
アカガシは,ブナ科に属し,材色が赤色を帯びているので,この名がついています。この木は,本州中部以南の暖帯山地に自生し,県内では,海岸近くの丘陵地に散在するのが普通です。ここ寺家公園には,ほぼ自然のままのアカガシ樹林が残っており,暖地性植物分布の貴重な資料となっています。
古事記,日本書紀によれば,紀元前30年頃,姉倉比売がこの地一帯を統治し,農耕と機織りを住民に広めたとされています。以来,機織りの神としてこの地に祀られ,延喜式内三十四社の一つに位置付けられています。
この神社は,神仏混淆の名残を今日にとどめ,本地仏虚空蔵菩薩を護持して33年に一度の御開帳の習わしが今も伝承されています。
呉羽小竹野(現在の富山市呉羽町:JR呉羽駅前)にも同名の「姉倉比売神社」があります。
姉倉比売にまつわる伝説は,【ふなくらものがたり「あねくら姫」】のページへ
寺家公園内の第一番青岸渡寺から帝龍寺前の第三十三番華厳寺まで,約2kmの巡拝路に,西国三十三ヶ所観音霊場を模した33体の石仏が配置されています。これらは,隣の池原地区に古くから祀られていた石仏を移設し,巡拝路を整備したものです。
毎年8月18日の午前中には,帝龍寺住職や檀信徒たちが,各札所の御詠歌を唱えながら巡拝する観音祭が行われます。また,ハイキングや散策コースとしても,老若男女を問わず親しまれています。
○寺家公園の位置
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《猿倉山森林公園と風の城》
標高345mの猿倉山は,古来飛騨街道の要とされ,戦国時代には山頂に猿倉城が置かれました。現在は,猿倉城跡脇に大沢野町のシンボル「風の城」が建てられています。山頂からはの眺めは抜群で,神通川から富山平野まで一望することができます。
ここを起点に御前山を経て小佐波御前山に至る延長9.6kmのふるさと歩道は,グループや家族連れなどのハイキングコースとして,春の新緑から秋の紅葉まで多くの人に親しまれています。また,冬には猿倉スキー場がオープンし,手軽にウインタースポーツを楽しむことができます。
猿倉山頂にある「風の城」は,風力発電用の風車を備えた展望施設で,ふるさと創生事業として建設されました。この風車は,最大10kwの電気を起こすことができ,夏にはそれを利用してライトアップされます。
詳しくは,大沢野町のホームページ「おらっちゃの大沢野ハイパー風土記」をご覧下さい。