設備機器へのこだわり





 快適にすごすためには設備機器の選択や設置方法が重要になってきます。
 ここでは、今回の住宅に導入した設備機器の紹介と選択理由などについてご紹介していきます。



キッチン
給湯機器
冷房・暖房機器








キッチン

1.IHヒーター
  厨房機器には次の理由でIHヒーターを選びました。

 (1) 台所の油汚れが少ない。
 (2) 天ぷらの温度調節が自動である。
 (3) 立ち上がりが早い
 (4) 表面がフラットでそうじが楽
 (5) ランニングコストが他の熱源と比較しても大差がない

    高気密・高断熱住宅なので電気以外の選択がなかったということもあります。機種の選定については少しでも出力が大きいほうが天ぷらなどの温度調整がしやすいかなと考え、3KWのものを採用しました。
  (98年9月現在、東芝から販売されている1機種のみでした)

使用してみた感想
   使用してみて感じた点を述べたいと思います。

・ レンジフード、キッチンバックの油汚れがすくない。
   とにかく汚れが少ないのでびっくりしています。今まで、年末の大掃除時期には換気扇やコンロ周辺の掃除は大変でした。3カ月もたてば換気扇の吸い込み口についているフィルターは茶色く変色していました。
 ところが、IHクッキングヒーターにしてからこれらの汚れがほとんど気にならなくなりました。
 (右写真:5カ月使用。 変色しているが、床に置いても平気なほど)

 通常、油料理で発生した油煙が燃焼時に発生した水分と吸着し、あのべたべたした「よごれ」になるのですが、電気の場合加熱時に水分を出さないので「よごれ」が少ないのです。
 キッチンバックに外壁用タイルを貼ったので汚れの心配をしていましたが、ほとんどよごれていません。
 大掃除はほとんどしなくても大丈夫です。


・ 鍋だけが熱くなるので、夏場の台所仕事が暑くない。 

   夏場の台所仕事は暑くて大変だったようです。鍋しか熱くならないので、調理が楽なようです。
 (家内の意見です。 やったことがないので・・・) 






2.食器洗浄機
 
 家事労働の中で食事の後片づけは結構苦痛であり、食後の団欒時間を圧迫します。少しでも長く食後の家族団欒の時間をとりたかったので迷わず導入しました。各メーカーとも主力商品は45cmであり、高機能なようです。また、ビルトイン機器よりも卓上設置タイプの方が多機能です。
 食器洗浄機の選択に関していろいろ悩みましたが、最終的に60cm幅の機器を選択しました。理由はあるプランナーの方が「買うなら60cm、45cmを使用しているが、食器の大きさがまちまちで5人家族では一度に入らない。60cmならOKで、手ではなかなか洗えないレンジファンまで洗えます。」の一言でした。
  (レンジファンを入れる勇気があるかは別ですが・・・)
       
      特徴対比
60cm 45cm
フライパン等の
大物の洗浄
 ○  △
処理時間  △  ○
設置スペース  △  ○
機能  ○  ◎


 効果として大きく2つありました。
   
・ 家事労働の低減

   食後の食器洗いから開放されるのですから当然です。


・ 電気、水道料金の低減

   現在、食器洗浄機に使用するお湯は電気温水器から供給しています。
 今までの電気温水器の電気代は夏で3000円、冬で7000円代でしたが、1月の電気代は何と3000円代でした。
 また、水道料金も上下水道で月6000円代が5000円代となり予想以上にコスト削減できました。

 是非、お勧めしたいアイテムです。


 設置位置にはこだわりがあります。使いやすさを考えてドア開放時にかがまなくて良いよう、高い位置に設置していただきました。。
 食後はシンクで食器についた残り物,汁を水で流しそのまま食器洗浄機に入れ、洗浄後はそのまま食器棚にしまいます。 この間、腰は伸びたままで非常に楽に作業が出来ます。
 このようなキャビネットを探したのですがどのメーカーも標準ではありません。 K・H等大手キッチンオーダーメーカーで見積もりを取りましたが予算面で折り合いがつかず、ハウスメーカーでの現地工事になりました。
 キッチンメーカーさん、このようなものも標準でそろえられてはいかがでしょうか。

通常時 扉開放時
   





3.同時吸排換気扇
   高気密・高断熱住宅ですので台所用換気扇は同時吸排気タイプになります。
 一般の住宅でも換気扇の働き具合のが悪い場合は、窓を明田ら変化するか確認してみる方法もあります。これで改善されれば、換気扇の交換を考えられてはいかがでしょう。 
 付加機能からすれば一般の換気扇のほうが高い(10年間掃除をしなくていい機器、下引きで油煙をほとんど吸い取る機器など)のですが、こればっかりはどうしようもありません。
  いろんなメーカーのカタログを取りよせたり、話を聞いたりして希望のサイズや色を探してみてはいかがでしょう。
 (同じメーカーと思っていても「電器」と「電工」などまったくの別会社ということもありますので・・・)
 










給湯機器




1.電気温水器

 
 建て替え前から電気温水器を使用していたので今回も迷わず電気温水器としました。これは前の住宅で強風の時入浴していたらボイラーの煙突から風が入り家庭内ぼや騒動になった経験からです。
 また、仕事柄、夜や悪天候時に家を空けることが多いのですが、電気温水器にしてからは妻子を残した状態での外出でも安心です。


 (1) 設置スペース
         まず、温水器を設置出来るスペースが必要です。今回は勝手口に設置しました。最近は天井裏や床下に設置できる機種もあるようです。
 温水器設置の意外な効果として、地震など断水した時の飲み水が確保出来ることがあります。但し、その時はドレン配管から取水できるような配管工事が必要になります。この機能は最近の製品では標準装備されているものもあります。 


 (2) コスト比較

    ・設備コスト
         他の熱源と比較すると2倍程度高いようです。(最近は安い温水器もあるようなのでこの差は小さくなっています。)
 しかし、機器の寿命が長いので取り替え時にかかる機器代と工事費を考えると同額かやや安くくなるようです。ちなみに今回は今まで(8年間)使用していた電気温水器を流用しました。あと10年以上現役でがんばってもらうつもりです。
 

    ・ランニングコスト
    
 灯油など他の熱源との差額は1.5倍程度ですが、火災に対する安心料と考えれば十分納得できる額であると思っています。
 最近は深夜電力が昼間の1/3程度と非常に安くなっています。また、時間帯別契約を選択することで更に低減できる可能性もあります。


 (3) 新機能
      最近の温水器は、従来と比較して次のような商品があります。 

・ 断水時でもタンクの水が出せる非常コック
・ 自動的に浴槽のお湯をはってくれる「フルオートタイプ」
・ 3階建ての住宅でも加圧ポンプの不要な「高圧力タイプ」

 ライフスタイルや考え方もありますが、個人的なお勧めは「高圧力」、「マイコン」、「追い焚き」、「非常コック」です。

 (4) その他
     
               はじめは「お湯切れ」を心配していましたが、標準容量の機器を選択すればまず問題はないようです。変わったところではお湯切れを心配し節水(湯)した結果、水道代が安くなったという事例もあるそうです。しかし、最新の温水器には追い炊き機能がありますのでお湯切れの心配することはないようです。 
 また、お湯に含まれる残流塩素の料が水道水の1/6、瞬間湯沸器の1/3程度であり、アトピーの肌に対しても非常にやさしいそうです。 (我が家の小怪獣もアトピー予備軍です。) また、幼児やお年寄りなど肌の弱いかたにもお勧め。我が家でも入浴剤は使用していませんが一番風呂でも、肌のチクチク感は全くなく、電気温水器にして良かったなと感じています。

 また、ランニングコストですが、今までは夏はシャワー中心で3,000円前後、冬はお風呂中心で7,000円前後です。これは妻と2歳の子供1人、台所での使用を含めたものです。
 食器洗浄機の部分でも紹介しましたが、これからは通年3,000円代で済みそうです。今後、ランニングコストのページを作り、経過について紹介していきたいと思います。








冷房・暖房機器

 私の選んだハウスメーカーの標準冷暖房方式はもちろん「セントラル方式」です。
その中で今回はあえて集中換気型ロスナイを使用した24時間計画換気としました。
以下、冷房と暖房に分けて主な理由について記載します。

1.冷房機器

   ・ 11月の竣工
 ・ 南北が田園で風どおしが非常に良い
 ・ 以前の住宅でも冷房機器は使用していなかった
 ・ 妻が冷房嫌い
 ・ 予算不足

  なんだかんだ行っても本当の理由は「予算不足」でありました。(チャンチャン!!)

 1999年7月に冷房能力5kwの200Vエアコンを2台設置し、連続運転してすごしました。新しい機械は効率がいいので住宅の断熱性能と相まって驚くような安い電気代でした。 (「維持費と生活感」参照)
 
2.暖房機器

   当初畜熱暖房(電気温水器を使用したので)と暖炉を設置するつもりでしたが予算の都合でどちらかをあきらめる必要が出てきました。
 暖炉のある生活への憧れを捨て切れなかった私たちは暖房機器として暖炉を選択し、高気密住宅に対応した製品をいろいろ探したところ、たまたま、ある雑誌に載っていた現在の暖炉を見つけ、設置していただくことになりました。


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